小林信一の発言 (農林水産委員会)
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○参考人(小林信一君) 改革はもちろんいいです、良い改革ならば。残念ながら、今回、悪い改革だと思います。だから、改革ではないというふうに思っております。
先ほど来、販売先の多様化ということなんですが、現在は全量委託ですので、販売先ではございません。それを販売先にするということも一つの考えだと思うんですが、今でも部分委託ということが一日三トンありますし、あるいはアウトサイダーという形で、三%程度ですけれども、そういう形で、自分たちが有利な販売をできるルートがあればそちらに行くということも可能です。ですから、全く選択肢がないということではないんですね。
ただ、繰り返しですけれども、生産者は弱い立場です。これは、我々働く者も弱い立場だから団結して労働組合に結集するとか、そういう形になるわけですけれども、生産者も個々では弱いから一緒になって協同組合をつくってやりましょうというのが基本的で、その中でいろいろ問題はあるかもしれませんが、それはその中で解決していくというのが、幻想論かもしれませんが、そうだと思います。それがお答えだということです。
十ブロックの再編ということについては、私は必ずしも賛成ではありませんでした。都道府県別の指定生乳生産者団体制度というのを十のブロックにするということ、これはある意味では少し力が強くなるということで、乳価交渉力が強くなるということですが、実質的には、まあホクレンは別にして、都府県では関東が一番集乳量が多いということで、そこが一歩前に出てメーカーと交渉するというふうなことだと思うんですが、それでも、一地域の団体ですから、なかなか全国のメーカーに対しては十分な乳価交渉力を発揮できていないというふうに聞いております。
そういう意味では、あのときに、二〇〇〇年のときに、十ではなくて一とか二とかという選択肢もあったのではないかと、あるいは協同組合がフォンテラのような形で一つになってやる、全農、全酪連が一緒になってやるというふうなことも一つあったんではないかと私は提案していたんですけれども、そうはならなかった。結果的には、屋上屋を重ねるというような批判もあって、コストがどうなんだという議論もあったり、いろんな議論がありました。ただ、そのときの改革というのはやはり生産者の力を強めようということであったということは私は認めます。そういう意味ではよかったんですが、今回はばらばらにするということで、弱めようということではないかというところが私の危惧するところであります。