福田充の発言 (法務委員会)

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○参考人(福田充君) テロ対策だけではなく危機管理全般に言えることでありますけれども、当然テロ対策においても、人々の生命や命を守る、つまり安全、安心という価値と、それを強化し過ぎると人々の自由、人権の価値と対立するという、この安全、安心と自由、人権の価値というのは対立することが常に起こり得ることであります。こういった安全、安心と自由、人権のバランスをどうやって守っていくかということが、これこそ国民の合意が必要でありまして、そしてかつ、合意形成のために議論することが重要であるということをもう二十年間ずっと言い続けてまいりました。しかしながら、なかなかそれは進まなかったわけであります。
 私自身は、戦争に関する議論、法案、法整備は平和なときにこそやるべきだと思っております。テロ対策の議論は、テロが余りまだ起こっていない平和な時代にこそ冷静に合理的に議論すべきだと思っております。だからこそ、今、日本でこうやって自由や人権が守られている状況において、そしてテロリズムが頻発していないこの平和な日本の中でこそ、今テロ対策の在り方を冷静に合理的に、そしてかつグローバルな視点で考えたときに、どうやって日本人が今までのようなドメスティックな感覚ではなくグローバルな視点でテロを、どうやって立ち向かっていくか。
 これはやはり、ボコ・ハラムが少女を誘拐して人身取引していることが私たち日本人と関係ないことでありましょうか。若しくは、タリバンが麻薬を栽培して、そしてそれによってテロを行っているということが私たち日本人と関係ないことでありましょうか。日本国内の銀行若しくは日本の国内のインターネットのサーバー等がそういったテロ組織によって利用されてきた、抜け穴であったという時代が続いてきたわけであります。そういった国際的な状況を鑑みたときに、今やはり自由と人権、そして安全、安心のバランスを公平に議論できる場が、今まさにこの平和な日本で整っていると思います。かつ、今回このテロ等準備罪が、テロ対策において安全、安心、そして自由、人権のバランスが議論できる非常に重要な場になったと認識しておりますし、非常に重要な議論がこれまでなされてきたと思っております。
 そういう意味では、まだまだ合意形成には、これから更なるテロ対策の歩みの下で安全、安心と自由、人権のバランスの追求というのは続けていかないといけないと思っておりますけれども、その第一段階として、このテロ等準備罪の議論の中で安全、安心と自由、人権の議論はかなり進んできたというふうに思っております。
 そしてかつ、このテロ等準備罪において、グローバルな観点で見たときに自由、人権に配慮されているかどうかということにつきましては、陳述でも申し上げたとおり、非常に抑制的で謙抑的だと思っております。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 福田充

speaker_id: 5857

日付: 2017-06-13

院: 参議院

会議名: 法務委員会