山本潤の発言 (法務委員会)

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○参考人(山本潤君) 性被害を受けたときにどのようなことが起こるのかということは、現在、トラウマ治療の視点から解明が進んでいまして、神経生理学的な反応が非常に大きいというふうに考えられています。
 裁判とか法律の話の中では、抵抗できたのではないかとか助けを求められたはずだというふうに、こう言われることが多いんですけれども、とっさのときにすごく体が固まってしまう、フリーズしてしまうという、そういう状況が起こります。
 例えば、今、ここの会議場で地震が起こったとします。それでぐらっと揺れますよね。そうしたら、皆さん一瞬固まるというふうに思うんです。すぐにてきぱき行動できる人は結構難しいんじゃないかなと思います。
 そのように、人間には、危機的な状況を受けたときに固まって周囲を見るみたいな、そういう反応が起こります。その固まった状況のときにそれを利用して襲撃を受けた場合、私たちは、そのショックとか恐怖を通常のように、体の感覚を中脳、そして大脳というふうに、大脳皮質に上げて考えたり感じたりして処理することができなくなります。
 性暴力被害を受けるような状況というのは、普通にゆっくりと落ち着いて考えられるという状況とは違うわけです。突然、自分自身と自分の未来が予測できない状況に放り込まれてしまうという恐怖の体験です。そのときには、感情などとかあるいは考えるということをできる暇もないというのがフリーズという経験であり、自動的な反射というのもよく起こります。自動的に従ってしまったりとか、あるいは本当に体が勝手に動くので、もう足が震えて、もうどうにも手足が震えて動きが取れないとか、そういうこともあります。現実感がなくなり、自分に起こっていることとも思えない、すごく意識が遠のいてしまうみたいな、そういう解離という状況も起こります。
 そのように、意識も心も非常に体と切り離されてしまう、そういう状態である、そういうふうなフリーズという状況が起こっているということ、人間の神経生理学的な反応、その後に起こるトラウマ症状について本当は少し、もっと理解を深めていただけると分かるんじゃないかなと考えています。

発言情報

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発言者: 山本潤

speaker_id: 2027

日付: 2017-06-16

院: 参議院

会議名: 法務委員会