山本潤の発言 (法務委員会)

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○参考人(山本潤君) ありがとうございます。
 宮地尚子先生という精神科医で社会学者の方がいるんですけれども、環状島という概念を出されています。
 先ほど、やはり相談できる体制というふうに山口議員がおっしゃっていただいたんですけれども、相談できる体制も大事ですけれども、その人がやはり相談できる状態かというのもすごく重要だと私は考えています。被害を受けたことは言えたかもしれないけれども、その後、支援につながらなかったり、あるいは法的手続に進むために自分の話をするということが、やはり自分の心身の状態が非常に悪化してしまうので、そのことをやっぱり口に出すことができないという方も非常に多くいらっしゃるんですね。
 やはりトラウマティックな被害であるので、性犯罪の話をする、あるいは性犯罪のニュースを見る、あるいは自分が引き込まれたときと同じような車の車種を目にするとか加害者と同じような背格好の人を見るというだけで、やっぱりすごくトリガーになって再被害の経験になってしまうということが被害者にとっては非常に多く起こります。
 被害者支援の現場あるいは司法実務の現場においても、やっぱり私たち被害者を何か普通の人間のように思われているなというふうに思うことがよくあります。
 多分すごく思い及ばない範囲だと思うんですけれども、そして皆さんの中ではきっとそれなりの配慮をしていただいていると思うんですけれども、私たちは非常に傷つき、多く、レイプ被害者の四割から六割がPTSDを発症し、うつ、摂食障害、パニック障害、いろいろな精神科疾患にかかる割合もすごく跳ね上がり、自死する確率もすごく高い、それがそういう性被害者の現状です。そういう人たちを、やっぱり普通に相談できる、困ったことがあったら何か助けを求められる、何か言ってきたらいい、そういうことができる方たちと思わないでほしいというふうに思うんですね。もっと敷居を下げて、そのような方たちに、でも、できるだけの寄り添いをして支えるというような、そういうスタンスがすごく大事で、やはりその支援の在り方というのが非常に重要ですね。
 人間の支えがあるということが私はすごく大事だと思っていて、やはり傷ついた人だから何とかしなきゃということではなく、本当にその傷つきに寄り添ってくれる人がいることがやっぱりすごく私たちを変えてくれます。そのように人間によって、加害によって奪われたものを、また、そういうふうな私たちのそばにたたずんでくださる人がいることによって、また人間を信頼し、社会への信頼を取り戻すということができます。
 済みません、ちょっとまとまりませんでしたが、そのようなことを考えています。

発言情報

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発言者: 山本潤

speaker_id: 2027

日付: 2017-06-16

院: 参議院

会議名: 法務委員会