井手英策の発言 (予算委員会公聴会)

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○公述人(井手英策君) 今御指摘の点でいいますと、例えば日本の場合は生活保護の受給権があるにもかかわらず、実際にそれを受給される方が二割を切っているというような現実があります。これは、例えばスウェーデンなんかでは八割以上の人がちゃんと受給されるわけですね。あるいは、障害者の発生率も日本は先進国の中で異常に低いんですね。これ、おかしいんです。それはなぜならば、自分が障害を持っていることを親も含めてみんなが隠してしまうという問題があるように思います。それは明らかにおかしい。堂々と、そういう人たちは、そのニーズがあるのであれば、そのニーズに対して要求をすべきであり、かつ受給すべきだと私は考えます。
 あるいは、貧困の問題でいいますと、今日申し上げましたように、三百万以下の世帯収入の世帯が全体の三割を超えている。にもかかわらず、国民に聞きますと、九割の国民が自分は中間層だって答えるんですね。要するに、貧困が見えないという御指摘がありましたが、貧困であったとしても、もっと大変な人がいるんだから耐えなければいけない、自分は貧困ではないと自分に言い聞かせようとするような人がたくさんこの社会にはいるということですね。
 そういう社会であることを踏まえるならば、つまりぐっと歯を食いしばって耐えるような人々がたくさんいるのであれば、恥ずかしい思いをしなくていいように、あるいは耐えなくていいように、それは障害であれ貧困であれ何であれ、様々なサービスを人々が、みんなが所得とは関係なしに受益者になれるような状況をつくっていくべきだと思います。そうすることによって、誰もが恥ずかしい思いをすることなく堂々とそのサービスを受けて使っていけばいい、僕はそういうふうに考えています。

発言情報

speech_id: 119315262X00120170309_141

発言者: 井手英策

speaker_id: 29980

日付: 2017-03-09

院: 参議院

会議名: 予算委員会公聴会