井手英策の発言 (予算委員会公聴会)

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○公述人(井手英策君) 地方と都市部の格差、格差といってもいろいろございますけれども、それは確かに極めて重要な点だと思っております。
 その中で、一つ目に、人々のニーズがもう余りにも多様化していっているこの状況の中で、行政が全てにきめ細やかに対応していくということが本当にできるかということがまず問われているように思います。
 その意味で申し上げたいのは、私があらゆる人々に普遍的にサービスを給付していこうと申し上げるときには、行政の役割が言わばベーシックな部分の生活保障にもう限定されていくということを意味しています。その上で更に人々の生活の質を高めていこうとすれば、行政には頼らない、今日申し上げたソーシャルワーカー的な人たちの役割というのがどんどん高まっていくのではないかと思います。その意味で、ベーシックな部分を行政が可能な限り税を通じて整えるけれども、それぞれの地域には様々な多様な形のニーズの充足の仕方が生まれてくるという状況があろうかと思います。
 それと、今のと関連してもう一つだけ。
 一極集中の問題とも関係すると思うわけですけれども、東京のですね、なぜ人々が東京に来るのかというならば、お金が、所得が増えると思って皆さん来ているんだと思います。しかしながら、現実に見てみますと、東京は超低出生率です。このことから考えれば、家を買うにせよ子供を育てるにせよ実は物すごいお金が掛かっていて、名目的な所得は増えるかもしれないけれども実は経費が余計に掛かっていて、子供が産めないという状況がつくられているのではないのかと思います。
 もしこの認識が正しいのであれば、むしろあらゆる地域に、どの地域に住んでも生活がきちんと保障されていく状況がつくれて、将来不安が払拭される状況ができるのであれば、お金の目的だけで東京に来る必要性というのが劇的に下がってくるということではないのかと思います。これも、地域間、都市と農村の格差を考える上で検討されてよいポイントではないかと思います。

発言情報

speech_id: 119315262X00120170309_208

発言者: 井手英策

speaker_id: 29980

日付: 2017-03-09

院: 参議院

会議名: 予算委員会公聴会