信濃正範の発言 (科学技術・イノベーション推進特別委員会)
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○信濃政府参考人 今先生から御指摘がありましたとおり、博士課程の修了者について、学部卒業者ですとか修士課程の修了者と初任給の差額がわずかであるということで、学歴や能力に見合った処遇がなされていないという現実がございます。
また、ある調査によりますと、企業の九割は博士課程修了者をそもそも採用していないという結果もございます。その理由としましては、企業ではすぐに活用できないですとか、社内教育による方が効果的であるといったようなことが挙げられております。
ただ一方で、別の調査によりますと、実際に博士課程の修了者を採用した企業、ここに聞きますと、その八割が、採用後の印象として、期待を上回っているですとか、ほぼ期待どおりというふうに回答しておりまして、この割合は、学部卒業者ですとか修士課程修了者に対する評価を総じて上回っているということがございます。
したがいまして、まずは企業が博士課程修了者の能力を適正に評価できる機会を充実していくということが大事ではないかというふうに考えております。
このため、企業と博士課程修了者の相互理解が進むことを期待いたしまして、文部科学省では、大学と企業が連携して博士課程教育を実施する博士課程教育リーディングプログラム、これに取り組んでおりますし、企業等との人材交流、共同研究が持続的に発展される卓越大学院プログラム、これを本年度から開始するということにしております。さらに、若手研究者の新たなキャリアパスを開拓する卓越研究員事業というのがございますが、これを通じまして企業と若手研究者の接点がより広がることも期待しているところでございます。
引き続き、こういった事業を通じまして、博士課程修了者が適切に評価をされて、そして処遇や採用の環境が改善されるように取り組んでまいりたいと考えております。