三上元の発言 (予算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○三上元君 それでは、きょうはお招きいただきまして、このような場で私が意見を述べること、感謝申し上げます。
 まず自己紹介でありますが、一年二カ月前まで、静岡県の一番西、湖西市の市長を務めておりました。十二年間行い、よく静岡にも来ておりました。
 なお、二つ目の肩書は、脱原発をめざす首長会、市町村長の会ですね、この世話人であり、その呼びかけ人として活躍しており、その代表として、原自連、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟の幹事として、毎月、元総理、小泉純一郎さんたちと会っている、こういう私でございます。一月十日の、原発ゼロ基本法をつくれという記者会見には、小泉さんたちと私は同席をしておったわけでございます。
 そして、資料がありますが、まず一枚目の資料、右の方に私の漫画が描いてあるのをごらんいただきたいと思います。
 これは左の下に書いてありますが、藤田祐幸先生、二年前にお亡くなりになりましたが、三十年以上、原発はやめるべきだと主張してきた慶応大学の助教授でございます、この方の図をお借りいたしました。
 七年前の、この資料でありますが、七年前でも、ピークの夏、二割だけ、平日の昼間の電力さえ節約すれば、原発は要らないんです。一番右の図を見てください。動かす順序が原子力から先に動かしていますから、今はベースロード電源ということでしょうが、逆に動かす、火力と水力を動かしていればほとんど足ります。いよいよ足りなくなったとき、原発を動かすぞ、皆さん節電してくださいよ、節電しないとあの怖い原発を動かしますよというのは夏だけなんですね。おどしに使って二割節約すれば、原発はもう七年前から要らなかったわけでございます。それがこの図でございます。
 忙しいので、次に行きます。
 二枚目をごらんになってください。
 ここは、浜岡原発から、静岡、浜松は五十キロ以内でございます。私の住んでいる湖西市は六十キロでございます。
 八つの理由のうちの一つ。人間にはミスがあります。神様ではありません。スリーマイルアイランドもオペレーション上のミスでした。チェルノブイリの事故もやはりミスでございました。
 超電導の権威、北澤宏一先生が湖西市に参ったときに、この私のチラシを見て、三上さん、この順番は考えたんですか、こう聞きました。ええ、考えました、一番を特に考えましたと言いましたら、北澤先生いわく、そのとおりですね、いつミスが起こるかわからない、すると、それは大惨事になるということですね、こうおっしゃったわけでございます。
 二番目は、私は実は、二〇〇一年九・一一テロのときに、これは大変だ、日本の原発も狙われる、日米同盟ですからね、アメリカ憎しは日本憎しに即つながります、テロが危ないと思いました。今、北朝鮮は、もしアメリカが先制攻撃しようものなら、ワシントンまで届かないかもしれないが、韓国と日本の原発を狙うぞとはっきり公言しているわけでございます。
 私は軍人の家系です。国防族ですね、そういう意味では。おやじは陸軍軍医で、医者でありました。おじさんは、最後の空母信濃の生き残り、海軍中佐でありました。
 国防上最も大切なことは、アラビア湾にアメリカ軍を助けに行くことではなくて、原発をなくすこと。これは、自衛隊のOBの人に言わせると、三上さんの意見と同じだという人は山ほどいます。現役は何も言いません。三上さんに賛成だとも言わないが、反対とは誰も言わない。戦争になったら戦えません。
 さて、そこで、いろいろ言いたいですが、次のページをごらんになってください。
 次の言葉には、もはや全く説得力がありません。送電線に余裕がない。原発は安い。最終処分場は間もなく見つかる。見つかるわけがない。「もんじゅ」は失敗したが、六ケ所村の核燃料サイクル工場は成功させる。成功するわけがない。世界一厳しい審査をするのが日本だ。そんなことはありません。三十キロ圏、九十六万人がいる東海村の避難計画は可能だ、避難できる。難しいですね。
 二つ目。もう新しい原発はやめましょう、大間原発も含めて。百歩妥協するなら、ビル・ゲイツが研究中のテラパワー社の次世代原発に注目しましょう。これは、九月に逢坂衆議院議員と一緒にワシントンに行ってまいりましたが、ワシントンの学者二人が同じことを言っていました。今の原発はもう採算に乗らないんだ、しかし新しい原発を我々は研究しているよと言っていました。ビル・ゲイツがやっています。
 三番目。日本のメガバンクを含め世界の主要投資家は、原発に投資する考えはもはやありません。その証拠は、日立がつくろうとしているイギリスのアングルシー島の原発に一・五兆円を貸すに当たり、九〇%の保証つきの貿易保険ですら貸したくないと言うのです。そこで、政府が一〇〇%保証することになって、やっとメガバンクは、それなら貸しましょう、こういうふうになったわけでございます。貸したくないんです。
 四番目。送電会社を別会社にして、公共事業的な位置づけにしましょう。送電線は誰でも使える道路、発電所は工場のようなものなので、民間で構いません。
 五番目。送電に、いつ動くかわからない原発の枠を押さえておくために余裕がないという理由で、飯舘村の飯舘電力に二十億円の送電設備投資をする要求をするという妨害をしたんです。そんなことはやめてください。
 六番目。原発を稼働するときには損害賠償保険に加入する制度にしましょう。五十兆円から七十兆円級の保険です。ロイズ再保険組合は原発の事故も受けるんですが、日本の原発だけは受けません。余りにもリスクが高いから無理だと。だから、政府が受ければいいわけです。保険に加入させましょう。
 七番目。日本経済研究センターは、福島事故処理費の試算をしました。政府試算二十二兆円は甘い、五十兆円から七十兆円が見込まれていますよと。廃炉で三十二兆円、除染で三十兆円、賠償は八兆円というふうに発表いたしております。これを見て新潟県の米山知事はびっくりしまして、ついこの間のスピーチで、私は生で聞いてまいりましたが、こんな危険なもの、こんなコストがかかるものをやらなきゃならないほど原発が大切なもののはずがないとおっしゃっていました。そのとおりです。
 八番目。日本は自然エネルギー大国です。古くは一八九八年訪日したグラハム・ベルが、そして今はエイモリー・ロビンス博士が、日本は自然エネルギー大国だと言ってくれました。日本の電力需要、年間千八百四十ギガワットは、日本の農地四百六十ヘクタールの十分の一に太陽光発電設備を設ければ足りるんです。
 日本のダムにも十分余裕があり、ダムの底に口をあければ、底の土砂も簡単に除ける。ダムのかさ上げを一割すれば二倍の能力になる。これは、この本で私は感動いたしましたが、元国土交通省河川局長竹村公太郎さんがこのことをしっかり言っております。
 九番目。二〇一七年、世界のエネルギー統計では、原子力の発電能力四百ギガワットを太陽光が上回りました。たった一年で前年比三三%伸びたんです。その理由を昨年の十一月十九日、日本経済新聞が伝えておりますが、なぜか。七年前に比べ、発電コストに大きな変化があったわけです。原発は十円と言われていたものが十五円に上がり、太陽光は十八円が五円に落ちました。最近のアブダビの例では、三円台まで登場したわけでございます。
 十番目。自然エネルギー、水力、バイオマス、風力、地熱、太陽のウエートの予測でございますが、二〇一三年の実績が一一・〇%、二〇一六年、三年たちました、一四・八%。三四%伸びたんですね。そして、三年ごとにこの三四%伸ばすとどうなるかといいますと、二〇二八年には四七・七%になります。原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟の目標であります、二〇三〇年五〇%という自然エネルギーの目標は簡単に達成できます。今のように、政府が妨害しているという状況、電事連、電力事業者が反対して妨害しているという状況にありながら、三年で三四%伸びている。これを後押ししたら、一気にもっとそれ以上に伸びるわけでございます。
 なお、小泉純一郎さんと毎月会っておりますが、小泉純一郎元総理は、自民党がこんな簡単なことがわからないはずがない、だから自民党は間もなく変わる、これは私の確信であるというふうに述べておったとつけ加えておきたいと思います。
 原発は以上で終わりまして、次に地方創生について述べたいと思います。
 地方創生は、二つが重要なことではないかと思います。
 「地方行政」という時事通信社が出している月刊誌に私を載っけてくれたのが、右の方に書いてあります。左は湖西市と県と全国の統計からでございますが、私が市長に就任して、日本の平均よりも、人口当たり、全国平均が十八件でありますが、湖西市は年間二十件、一割全国平均より多い犯罪率でございました。
 外国人が多いんです。工業の町です。豊田佐吉と豊田喜一郎というトヨタの創業者が二人生まれた町が我が湖西市でありまして、その町でありますので、外国人がかなり働いてくれています。そのせいだという説がありました。そんなはずはない、たかが四、五%しかいないんですから。
 そして、私、三つのことをやりました。ニューヨークの地下鉄に学びました。ごみをなくし、花いっぱいで、抜群の挨拶がある町にしましょう。これを十年間言い続けますと、犯罪がめきめき減ってまいりました。この間、全国も半分に減っておりますが、湖西市は四分の一に減りました。
 安全な田舎、安全な日本を、もっともっとこの三つの運動によって、犯罪のない国にしましょう。そうすると、外国人がやってきます。日本は犯罪が少ない安全な国だということを、そして礼儀正しい国、挨拶がちゃんとできる国であることをPRしようではありませんか。
 次のページ、五ページ目をごらんください。
 ふるさと納税も反対はしません。湖西市もやっておりました。ちょうど世田谷区が流出する分だけを湖西市がもらっているという図式でございまして、世田谷区長と仲よしなので、ちょっと申しわけないなと思っているわけでございますが、これは小さなことです。
 大きなことは、農業です。農業者の所得が低いために、都会に流れます。製造業に働きに行ってしまうわけです。
 これはエコセーフティーコンサルタントから出させた資料で、私の近くに水田があります、仲よしが水田をやっておりますので、そこの試算として、二反半の長方形の水田に上三メートルに太陽光パネルを張ったらどうなるかということを試算してもらいました。そうしますと、これは最近の実績であります、そして十五年間で返済するわけでございますが、きょうおられます静岡銀行さんや浜信さんも一・二五%ぐらいで貸してくれるわけでございます。ここの計算は、一・五%の年利で計算をいたしております。
 そうしますと、収益のところでありますが、お金を全額借りたという計算をしても、返済で二百五十五万円かかりますけれども、初年度から六十九万円が粗利として残ります。一番下に書いてありますが、米をつくりますと、一反で売上げ十万円、コストが五万円かかって、粗利は五万円だそうです。二・五反ですと十二万円ぐらいの粗利になりますが、十二万円の粗利の上に六十九万円が乗るんです。これが、農業……

発言情報

speech_id: 119605261X01320180219_548

発言者: 三上元

speaker_id: 26387

日付: 2018-02-19

院: 衆議院

会議名: 予算委員会