大隈和英の発言 (予算委員会第五分科会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○大隈分科員 ありがとうございます。
 イノベーションが次々に起こっていき、それが最終的には、日本の国民だけではなく、やはり世界全体を、病める人を救うというふうに持っていっていただきたいと思うばかりなんですが、その一方で、新薬というものが非常に高額なものが続出してきている、分子標的薬を始め出てきている中で、そこのところをどうやって支えていくかというのがまた次なる課題ということを考えておりまして、ぜひともオール・ジャパンで、その英知を集めて解決に取り組んでいきたいというふうに考えております。
 さて、創薬のイノベーションのお話が出ましたが、そういいますと、最先端の夢の薬というようなものばかりがクローズアップ、注目されるわけですが、きょうは、ここでは少し漢方薬についての議論をさせていただきたいと思います。
 漢方薬もしくは漢方医学というものは、中国起源の伝統医学をもとにした、我が国の長い歴史で独自に発展してきたジャパン・オリジナル、日本の独自の伝統医学です。
 では、最新の医療現場では通用しないのかといいますと、これは全く逆でございまして、私も、西洋医学では治療が難しかった、例えば、おなかの手術をした後の腸の動きが回復してくるのに非常に効果のある漢方薬、あるいは抗がん剤なんかを使いますと手足の指先がしびれてくるんですが、こういうものが見事に改善したり、あるいは女性の更年期症状ですとか、あるいはホルモン治療なんかをしているときなんかもそうなんですが、そういう更年期症状がぴたりと治ったりというような、鮮やかな効果をさまざま経験してまいりました。
 その効果は、海外のトップジャーナルでも採用されるなど、エビデンスとして徐々に確立しつつありまして、例えば、今申し上げたがんの支持療法や高齢者のフレイルなどの分野においては、なくてはならない分野になってきている治療法であるというふうに考えております。もっと言いますと、よく勉強しているお医者さんほど漢方薬をうまく使いこなせるというようなことも言えるのではないかなというふうに思っております。
 しかし、実際には、医療保険制度の中では、漢方薬は基礎的医薬品に位置づけられておりません。もともと安価ではありますが、これもまた毎回の薬価の下げどまりがないものですから、将来の経営予測すら立てにくいということが、私も企業、工場を見学に参りますとよく聞かれます。
 例えば工場なんかは、漢方薬も、伝統的な小さな製薬会社からスタートしたところが多いわけですが、四、五十年ぐらいの機械がずらっと並んで、なかなか更新ができない、更新したいんだけれども将来の経営予測すら立てられないというようなことで、内部留保どころか設備投資もままならないというような状況が見られております。あるいは、実際にこの約二十年間で見ていきますと、製造販売をする企業も、数でいいますと半減以下、半分以下になってきているというような状況がございます。
 そういうことを考えますと、何とか基礎的医薬品としてもらいたい、薬価も何とか維持してもらえないだろうかという意見がメーカーの切なる願いでございますが、その厳しい現状を踏まえて、厚生労働省の御見解をぜひお聞かせいただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 119605267X00120180223_009

発言者: 大隈和英

speaker_id: 15811

日付: 2018-02-23

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第五分科会