武見敬三の発言 (外交防衛委員会)

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○武見敬三君 この問題はやはり基本的に二つの大きな観点からやはり見ていくことが必要があって、このシビリアンコントロールという観点から、こうした文書の、公文書の在り方というものを見るというのは基本的に極めて重要であります。
 しかし同時に、武装した実力部隊として実際にその任務に遂行をする際に、その任務をしっかりと遂行しているかどうかということを上級部隊及び司令部が確実にそれを確認することができて、そして、その直面した事態に対応して新たな命令を下すということがきちんとできるようにするための一次資料としてこの日報というのが非常に重要な意味を成しているということも、また同時にこうした問題を考えるときの大きな柱として私どもは考えなきゃならないはずであります。
 この観点からこの日報というのを見たときに、実はその隊員の中にそういう活動を通じてどれだけの傷病者が出たかといったようなことも実際に非常に大きな課題で、先ほどの陸自の衛生部なんかが日々、やっぱりスーダンにしろイラクにしろ、その隊員の身体の状況を把握するために、こうした日報にアクセスをして、それをしっかりと管理していくということをしていたのは当然であったと思います。
 その上で、こうした言わば任務を的確にきちんと遂行していたかとか、そして、その中でどういう課題に直面していたかということを改めてきちんと確認をして、それを今後の更なる作戦計画を策定するときに、より良い形で効果的にその命令が下せるように、その作戦能力強化のために、ここにありますように、研究本部の方の教訓センターといったようなところでそういった資料としてしっかりと管理をし、保存しておくということもまた非常に重要であると。だから、しかるべきところから出てきただけにすぎないということが私の目からは見えてしまう。
 その上で、教訓センターというところで、一度大臣の指示が下りたにもかかわらず実際には公開をされなかった、二度目にその指示が出て、改めて見たら出てきたということの経緯は、やはり非常に深刻な問題がその中に含まれております。やはり、一体、それはその教訓センターのレベルで実際にこうした日報に関わる情報を上に上げるか上げないかの判断をしてしまったのかどうかということにも関わりますので、これは単なるシビリアンコントロールという観点だけじゃなくて、こうした組織としての指揮命令系統というのが果たしてどこまできちんと機能しているかという、もっと深刻な問題に実はつながってくると思います。
 その上で、こうした一次資料の日報の文書というのは、実は諸外国においても特に公開されているという話は聞いておりません。実際には極めて厳格に管理されていて、実際、作戦に従事するような部隊の中で、どの程度の兵器を有しているのか、あるいは弾薬等に関してはどの程度保管しているのか、それからどの程度の実は傷病者が出てきて戦闘能力がどの程度落ちているのかなんということは実は最も深刻なデータでございまして、こういったデータを通常開示するということは、主要国におけるこうした軍隊組織の中では極めて厳密に管理をされているように思います。
 ただ、その点、我が国は日報の定義が明確でないということも今伺いましたけれども、同時に、どの範囲の人たちがそれにアクセスできるかという形、ことに関するルール化、これも果たしてきちんとできているのかという点がちょっと心配になっております。
 日報がしっかりと活用されることは、防衛省の中でしかるべき、必要とされる人たちはアクセスできるようにしなきゃいけませんけれども、しかし、それ以外の人たちについてはむしろ逆に厳格にその情報は管理されなければいけないはずであって、この点に関するルール化が一体どうなっているのかという点が私には問題意識としてあります。
 その上で、実際、主要国においては、こういった日報に類する文書については一体どんな扱いがされているのかという点についてお聞きしたいと思います。

発言情報

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発言者: 武見敬三

speaker_id: 849

日付: 2018-04-10

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会