武見敬三の発言 (外交防衛委員会)

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○武見敬三君 この平和主義というのは、戦後培ってきた、さきの大戦で三百十万余の尊い命が失われ、またアジア全体でも大変多くの方々がその尊い命を失われるという教訓というものを、私は、やはり歴史の中でしっかりと認識をして、そして、こうした平和主義を反戦平和論として培ってきた我が国の土壌というものは、私は、やはり尊くきちんと確保すべきものだと思います。
 ただ、その上において、より具体的に、こうした二十一世紀においてグローバリゼーションが進展をして、そして、人、物、金、情報が国境を越えて行き交うことによってむしろ国境を越えた共通課題がまさに産出する時代状況になったときに、これらの各国境を越えた問題というものを確実に解決していく国際的なイニシアチブを果たし、そして、それを実現することによって現実にその国際社会における平和基盤の構築に貢献をする、これがまさに我が国の平和主義の具体的な展開だと思います。
 その意味で、我が国の国連等を通じた多国間外交というものは、国連だけではございませんが、これからますますその平和主義というものを我が国が追求する上において必要な外交の舞台になってくるだろうと思います。
 その上で、この分野というものについては、改めて、二十一世紀型のパワーポリティクスがそこには実は出現し始めていて、そして、これらの問題を解決する能力を持ち、国際社会でそうした合意を形成をし、新たな解決するためのルールを策定することに成功した国というのは、間違いなくそうした当該分野における影響力がルールメーカーとして広がっていく。そして、そうした分野が多くなればなるほど、その国というのは国際社会における二十一世紀のパワーポリティクスでその影響力が広がっていくという新手の二十一世紀のパワーポリティクスも出現したように思います。
 その中で平和主義を追求しつつ、こうした二十一世紀型のパワーポリティクスにおいても我が国は確実にその影響力の拡大を図り、そして地政学的なる我が国をめぐるこうした脅威が増大する状況下において、常に我が国の立場が国際社会から支持されるようにしておくことが全くもって重要な今時代状況にあって、これらの二つの次元というものをいかに概念的に結び付けて、この多次元の統合型の安全保障という大きな外交戦略、そして防衛戦略を組み立てるかが、我が国は今最も喫緊な課題になってきていると考えております。
 その意味で、実際に二国間外交の展開について実行しようとすると、今やその問題を熟知した専門家がそうした分野で現実に政策決定に携わり、そして、そうした交渉の場における国際会議などで実際に多くの人脈を持っていて、ネットワークがあって、そして、その中で信頼を勝ち得たそういった人材が我が国の中に育ち、それによってルールメーカーとしての役割を果たす、そのまず最初の入口がつくり出されていく。
 そういった意味で、極めて戦略的に、こうした外交を展開するときには人事の制度、特に専門的な知識を持ったキャリアというものを外務省の中にも育てていくことがもう極めて重要になってくると考えますが、この点についての外務大臣の御所見を伺いたいと思います。

発言情報

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発言者: 武見敬三

speaker_id: 849

日付: 2018-05-29

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会