二之湯武史の発言 (環境委員会)
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○二之湯武史君 ありがとうございました。
こうした公害被害と言われるものが、先ほど申し上げましたように、戦後の高度成長期と言われる時期に起こっていったわけですね。その当時は、やはり我が国は高度成長ということで、二十世紀半ばから後半にかけては世界的にも工業社会といいますか、今ソサエティー五・〇とかというふうに言われていますけれども、その一つ手前のソサエティー三・〇を迎える、工業化社会を迎える、まさにそういう時期に、まあ今となってはちょっと考えられないことですけれども、そうした環境やまた様々なものを犠牲にしても経済成長であったり工業化を進めていくということがその時代における一つのパラダイムであったというふうに思っております。
そうしたある種負の側面がこのような公害、またそこで被害者の方々に多大な苦痛を与えたと、こういう教訓の下に、我が国はそうした環境技術、また環境との共生というような社会の歩み方をして現在に至るというふうに思っておりますが、今から振り返れば、当然、その歴史というのは、発展段階ですから、今から見れば当然かなり幼稚や稚拙なこともあったというふうに思いますけれども、まさに今、世の中は、国連の持続可能な開発目標、SDGsと言われるような新たな段階に入っていると私は理解しておりまして、こうした公害、これを教訓にした企業の様々な、メセナと言われた時期もありましたし、CSRと言われたような時期もありました。
さきの大臣所信に対する質疑で我が党の磯崎委員もおっしゃっておられましたが、企業が本業とは違う部分で環境若しくは社会貢献していますよと、こういう在り方がこれまで主流であったというふうに思いますが、そのSDGs、またそうした理念の下に、今ESG投資ということが世界的に潮流になっております。
そういう中においては、企業が事業活動をして、そこで出た利益を例えばそうした社会貢献や環境活動に充てるというスキームではなくて、もはや本業の事業自体の中にそうしたものがもう組み込まれている、これがいわゆるSDGs型の社会。もしそういう社会が到来すれば、こうした公害被害というようなものは概念上はもうなくなるわけであります。
そうした社会のトップランナーとして我が国が歩んでいくということが、こうした公害というものを経験した我が国の一つの使命じゃないかなというふうに考えているところでございますが、この法律に関連することといたしまして、今のような、このSDGs、持続可能な開発目標、こうした社会の在り方、こういうものについて、少し大臣の方からお考えをお聞かせいただきたいなというふうに思っております。