自見はなこの発言 (厚生労働委員会)
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○自見はなこ君 自民党の自見はなこです。よろしくお願いいたします。
本日は質問の機会をいただきまして、誠にありがとうございます。
働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案について質問したいと思います。
本日は、大臣が到着が後半になるということでしたので、質問の順番を入れ替えさせていただいております。まず、産業医の問題、そして勤務間インターバル、過労死のお話から順番にお伺いをしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
以前からこの厚生労働委員会では、私自身が勤務医という立場から、医療現場での過重労働について幾つか質問をさせていただいておりました。特に、私が小児科医であるということから、小児科医で過労死認定を受けられました中原利郎先生のこと、そして亡くなられた後に奥様の中原のり子さんが中心となって始められた過労死をこれ以上繰り返してほしくないという活動には、大変感じるところが多いものでございます。
小児科医は天職だという、この中原先生、亡くなられた中原ドクターの言葉は、私自身も常日頃からそう思って医療現場で働いてまいりましたし、また今でも、生まれ変わってもまた小児科医になりたいというふうに思っております。
先日も、中原のり子さんは参議院の予算委員会でも参考人として来てくださいました。そのお話を拝聴させていただいておりましたが、お嬢様も小児科医になられたというお話をされておられました。中原のり子さんの気持ちを思うと、到底言葉で表せるものでもなくて、また私自身も涙が止まりませんでした。
勤務医として働いていたその環境を今振り返ってみても、思えば、労働時間という観点からは、現在の日本で一般的な基準の、健康被害が出ると言われているラインをはるかに超えているものだったというふうに私自身も自分の勤務状況を振り返っても思っているところであります。
ただ、目の前に患者様がいるということや、その中に身を置いているということ、まあ何だか働き過ぎていて変だなとか、あるいはこのままだともしかしたら体調を崩すんじゃないかなと、客観的に自分の健康状態や働き方を見詰めるという心の余裕というか、そういった視点を持つことそのものがまず考えの中にも生まれもせず、ただ一生懸命に働き続けてしまうというスパイラルに入ってしまうということになっているんだなというのは自分の経験からも感じております。ノーと言うこともできないし、どこかでSOSを出す、そのタイミングすら自分で探せなくなるという感覚かなというふうに思っております。一人前になるために研さんを積む時期は当然必要ではございますが、命と引換えになるものは何もありません。
そうした意味では、こういったことを個人に任せるのではなく、社会全体として働く人々を守っていこうというのが法律の役割だというふうに思います。
また加藤大臣が来てから後段に当たっても働く環境整備については触れますが、日本は元々ジョブ型と言われるような雇用の体系の国ではなく、どちらかというとメンバーシップ型というものが文化的にもなじんでいた国であります。割り切ったジョブ型の働き方が定着している国とそしてメンバーシップ型の国では、裁量労働制の持つ意味も変わってくるんであろうというふうに思っております。
日本は現在、ワーク・ライフ・バランスを見据えた仕事の在り方を構築するその作業に入っているところでありますが、まだ一定の成熟度に達していないと私は思っております。このことから、このタイミングで裁量労働制についてしっかりとしたデータを基に再度検証していこうという判断をお示ししてくださったことは、私にとっては非常に賢明な判断ではなかったのかと感じているところであります。
特に、与党として申し上げにくいんですが、今までの日本では、派遣業もそうでありますが、当初は十三業務だけで限定して始めたものが今では例外を探す方が困難になってしまったという現状もございます。様々なことが一度穴を空けるとなし崩し的になるのではないかということを懸念しております。
そういった意味では、今回の法案は、生産性の向上の側面にもフォーカスを当て、そして経済、そして産業の活性化の問題を複合的に経産省や中小企業庁を中心として施策を講じているということは承知をしていますが、そういった全体観は、あくまでも社会全体で健康で文化的に働くことをどうやって守っていくのかということが主眼でなくてはならないというふうに思っております。
そういう意味で、時間外労働の上限規制の導入により長時間労働を是正していくという強い決意を政府として持っていただきたいという思いであります。そういった前提に立って質問に入らせていただきます。
さて、一問目でございますけれども、先ほど申し上げた、一生懸命働いているとなかなかSOSを出すということすらできなくなりますというお話をさせていただきましたが、そのSOSを出すタイミングすら失うような環境そのものを見直すという観点から、産業医の育成について質問をさせていただきます。
働き方改革を進めていく上での重要な人材が産業医であるというのは言うまでもありません。雇用主に客観的に働く方の個人の健康管理について助言をし、メンタルヘルス面での環境整備、そして過労死の防止はもとより、働きやすい職場づくりには産業医の果たす役割が非常に重要であると考えております。
そこで、その産業医ですが、これからの働き方改革を実行するに当たっては、その育成、確保が必要だと考えますが、それをどのように進めていくのか、教えてください。