望月友美子の発言 (厚生労働委員会)
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○参考人(望月友美子君) ありがとうございます。
まず、そのPR、キャンペーンのことだと思いますけれども、受動喫煙の前に喫煙の害について、先ほども申し上げましたように、まず知らせる必要があると思うんですが、受動喫煙に限って申しますと、例えばイギリスなどでは全国の禁煙法を実施する前に、たばこの煙というのはなかなか目に見えないんですけれども、例えばウエディングパーティーで墨流しのような形でたばこの煙に色を付けて、煙というのはどこにでもはっていくので、もうこういうふうに話しているときに相手の鼻から吸われていくということを可視化するような、言葉よりはそういう可視化のキャンペーンというのは様々な手法で使われています。
一方で、たばこ産業も同じような形で、それを否定するというよりも希釈するような様々なイメージ広告をやっているので、それを打ち消すためには相当の質の高いメッセージだとか映像を使う必要があるのではないかと思います。
もう一つは、先ほど来、長谷川委員のお話を聞いておりますと、患者さんの本当の声というものは、なかなか私どものような研究者からの声よりも、更に多くの方たちの魂を揺るがすようなことなので、そういうメッセージを発する人、いわゆるタレントさんではなしに本当にその当事者として苦しんでいる方の声を届ける必要があると思います。
これが日本では全くされていないんですけれども、私自身、国立がんセンターに最初奉職していたときに、喉頭がんの患者さんであられましたコロムビア・ライトさんのCMをカンパで作りました。そのときにはケーブルテレビを使って流したんですけれども、喉頭がんについて言うと、ほぼ一〇〇%御本人の喫煙ということが分かっていますので、やっぱり患者さんの声というものも今後日本で多くの方たちの力を借りてやっていくことができるかなと思います。
それから、弱い方とさっきも申し上げましたけれども、例えばおなかの中の赤ちゃんだとか、実はアメリカン・キャンサー・ソサエティーという私どものパートナーオーガニゼーションが一九八四年にやったキャンペーンは、妊娠中のお母さん、あなたがたばこを吸うと、おなかの赤ちゃんもたばこを吸っていることになるんですよということをセンセーショナルなキャンペーンとして打ったり、その表現力は相当なものでした。
それから、その他の健康上の悪いもの、例えばお酒とかそれからお砂糖とか、ソーダ税というのが今検討されているんですけれども、WHOの方でもアルコールの規制について、条約までは行かないんですけれども、どのような規制が可能かということはずっと審議されております。
たばことお酒と、それから恐らくファットとかシュガーとか、どちらも人間の生活の中に深く根付いているものなんですけれども、やっぱり害が分かったときにどのようにそれを減らしていくのかということはとても重要なことなんですけれども、問題は、ゼロにしなければいけないものと程々でいいものというのがやっぱりそのリスクによって違います。たばこについてはゼロリスクしかあり得ないので、そこの点で多くのほかの生活に関連するようなものよりは厳しめになっています。