熊岡路矢の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(熊岡路矢君) 国民主権ということでは、それをきちんと認めるということは、いわゆる広く言う内政干渉はできにくいということはあると思うんですけれども、カンボジアにおいて国民主権というものが、野党の問題であれ、メディアの問題であれ、人権NGOの問題であれ、かなり根本的に崩されているときどうするかという、確かに非常に外国からの関わりとしては難しいところがあると思います。
 それから、安全保障ということに入るかもしれませんが、日本はある種、中国との対抗でASEANを味方に付けたいというような流れもあると思うんですけれども、経済の大きさ、あるいは貿易とか援助の大きさだけでは出てこない部分も含めてかもしれませんけれども、援助は大体二〇一〇年に逆転しまして、表を載せたと思うんですけれども、従来、日本がトップドナーだったんですけど、カンボジアに対して、あるいは多くのASEANに対して、二〇一〇年ぐらいから中国がトップドナーになってきた中で、何というんでしょうか、この後、中国とかなり対抗、対決型でいくのか。先ほど、中国の対外援助等、中国の中でも大きい国であるがゆえにいろんな意見の違いもあるし悩みもある中で、両方かもしれませんけど、対決型、それと対話型と、両方行うべきなのかなというところも感じます。
 それから、国民経済と関係すると思うんですけど、これは非常に残念なことなんですけど、ほかの国でもありますけど、カンボジア、残念ながら、これまで、UNTAC総選挙以降二十五年、カンボジア人自身ももちろん中心になって、日本も含む国際社会が復興と和平の定着ということで頑張ってきたわけですけど、その中で特に保健、体の健康の問題と教育の問題はプライオリティーで、外からのお金もカンボジア財政の内側に入り、あるいは一部外から入ってこの保健、体の健康と教育のために行った割には、識字率の問題とか、それから特に女子については小学校も終えられない子がまだいまだに多いというふうに、つまり、振り込まれた部分に対してアウトプットが非常に少ない。これはなぜだろうかというと、これはカンボジア政府自身がなくそうと思って努めている例の腐敗、コラプションの問題になるんですけれども、これも解決していないということで、この国民経済の問題と腐敗の問題というふうにつながると思います。
 いずれにしても、大変な難問なので簡単な答えはないとは思うんですけれども、ここで是非、日本政府、外務省、議会、NGO、市民社会、カンボジアに関心を持ってきた市民社会も含めて、もう一回考える時期だというふうに思います。

発言情報

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発言者: 熊岡路矢

speaker_id: 1486

日付: 2018-02-21

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会