崎山美智子の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(崎山美智子君) 実際の事例で、親御さんが亡くなったり、また、親御さんが支援できなくなってから、そういうふうな事例を挙げさせていただきたいと思います。
最初は、私どもの育成会の活動を本当に一生懸命されたお母様でしたけれども、もう五年前にお亡くなりになられました。そのお亡くなりになられる少し、二年ほど前から、私どもの運営しているグループホームにその娘さんを入所していただくことになりました。やっぱり三十年以上親子二人で本当に生活をしておりましたので、なかなかグループホームの生活、言っても小さなグループホームですけれども、やっぱり知らない今まで一緒にいたことのない人と生活をするというのがなかなか御本人が受容できなくて、一旦退所をされました。でも、お母様の病状悪化に伴って一年後にまた入所をされました。お母様、亡くなる前に、本当に私たち親の会の方に、この子をお願いしますというふうに、もう本当に病院の中で手を合わせてお願いしてくださったんです。
でも、そのお母様が亡くなった後、私どもが気に掛けておりましたその御兄弟の方々が、やはり財産の相続問題がありまして、本当に、お母様がためていたお金、その子のためにと思ってためていたお金すら、その兄弟さんたちは自分たちで、これは相続の対象だからと言って持っていかれ、本当に今の生活というのは、その方の障害者基礎年金と一生懸命働いて一万円ほどの工賃との、その七万少しのその金額で生活をされています。
でも、まだグループホームに、前の段階で経験されていましたので、グループホームに入ることができて、もう今は落ち着いた生活をされていますが、場合によっては、もう兄弟さんたちが誰も面倒を引き受けてくれない、そういうふうな実態がございます。そういう場合は、長い間勤めていた福祉の事業所も辞めざるを得なくって、入所施設に入られる。また、その入所施設すら滋賀県は満所状態でございますので、兄弟さんたちの御意見で、県外の遠く離れたところの入所施設、そこでも構わないからと言って入られる例がございます。
また、お母様が認知症を患いまして、御兄弟、それからみんなで暮らしていましたが、お母さんの認知症で御本人のお世話ができなくなった途端に、やはり兄弟さんたちの虐待が始まり、経済的虐待、身体的な虐待を受けて、本当に行政の方から保護をされまして施設に入所したというふうな例もございます。
このように、保護者の支援の薄くなる、なくなるというふうな状態が一つの契機になりますので、私どもの親の会としましたら、兄弟の会を重要視するようになってきています。いかに兄弟さんたちを、親御さんと同様に支援をというのではなく、見守りであったりとか、何か法的な支援ができなくなったときに兄弟さんたちの支援をいただきたいなと思いまして、今、兄弟支援というところの注目を、今、親の会の方では考えております。
以上です。