渡邊頼純の発言 (内閣委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○参考人(渡邊頼純君) ありがとうございます。
〔理事藤川政人君退席、委員長着席〕
今先生から頂戴しました農業我慢してくれ論でございますが、これは私は全くそういう立場を取っておりません。むしろ、私が当初からTPPを推進してきたその背景には、TPPで農業を強くする、むしろTPPで日本の農業を世界一の農業にできるんだという、そういう希望を持って議論してきております。ですから、決して、製造業の犠牲に、あるいはサービス産業の犠牲になってくれ、農業はそういう我慢する立場なんだということは全く考えていません。
むしろ、この今お話のあったSPS、TBT、こういったようなルールをちゃんとしていくことによって、日本の農産品を海外に輸出展開していく大きなチャンスがこのTPPによって開かれているというふうに感じております。日本の農産品というのは、日本の食文化あるいは日本食が世界で非常に人気を得ていっているのとまさに波長を合わせる形で、海外でも日本の農産品が求められております。もちろん、中国なんかでは富裕層という一部の限られた人々に受けがいいということでございますが、中国の富裕層というのは日本の人口の倍ぐらいいて、二億とも三億とも言われます。ですから、まさにそこに大きなマーケットがあるわけですね。
一方、日本の市場は、残念なことに現在一億二千七百万ぐらいから徐々に人口もシュリンクしていっておりますし、そういう意味では日本の農業市場そのものが小さくなっていっている。そういう中で、生産性を高めた日本の農業、競争力を付けた日本の農業というのは、これは、海外に展開していくというのが日本の農業にとって日本の農業を生かす最善の方法だというふうに思っております。決してそれは簡単なことだとは思っておりません。
例えば、HACCPであるとかあるいはGAPでありますとか、そういったようなある種の認証を、グローバルな認証を取るのはなかなか大変でございますけれども、HACCPとかグローバルGAPとかそういったようなものを取っていくことによって、確実に日本の農産品が世界標準として受け入れられる可能性があるわけですね。そして、何か問題があったときには、SPSとかTBTの条項に照らして、あるいはWTOの条項に照らして、相手国のマーケットをオープンにしていくということもルールに従ってできるわけですね。ですから、そういう意味では、まさにTPPでもって日本の農業を更に強くする可能性があるというふうにも申し上げたいと思います。
私も、北海道から九州、熊本、鹿児島ぐらいまでTPPの応援の講演をして回りました。最初、北海道なんかに行ったときはなかなか厳しかったです。フロアからは、裏切り者とか売国奴とか、国賊なんて言われたこともありました。しかし、今、北海道でもどこでも行くと、逆に、TPPで北海道の農業をどう強くしたらいいですかという非常に前向きの質問が出てくるようになっているんですね。僕は、TPPによって日本の農業者のマインドセットが大きく変わりつつあると思います。