渡邊頼純の発言 (内閣委員会)
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○参考人(渡邊頼純君) ありがとうございます。
経済交渉も外交交渉であるということですね。ですから、外交交渉というのは、いろんな関心を持っている人、いわゆるステークホルダーが巻き込まれていますので、そのステークホルダーの一部にだけ例えば情報を出すということは多分バランスを欠いたりするんだろうと思いますし、ある意味で、相手国を説得するために国内を説得する必要もあるでしょうし、ステークホルダーというのは国境の向こう側にもいるわけですよね。ですから、そういう意味では、経済交渉といえども外交交渉であるという一面があって、その外交交渉というのは、交渉のプロセスはやはり秘匿性といいましょうか、何といいましょうか、交渉のプロセスにおいて全てを明らかにしていったのでは交渉は十分にできないというふうに私は考えております。
ですから、大事なことは、その交渉で出てきたものについて、これを十分に説明責任を果たすということ、それからステークホルダーに対して十分な説明を提供していくということ、そういうことはとても重要だろうと思うんですね。ですから、まさにそういう情報の開示というのを、交渉がまとまった後、特にこういうような場で、国会の場でそういう議論もされるでしょうし、そういうことがとても重要だと思います。
それから、全てのこういう経済協定というのは、FTAもEPAもTPPもすべからく不完全なものですね。不完全なものです。お互いに痛み分けもしています。ですから、五年たったら、七年たったら、八年たったらその経済協定をもう一度見直しましょうという、いわゆるアメンドメントという条項がどの協定にも入っているわけですね。ですから、そういうプロセスでもう一度議論することもできるわけです。ですから、TPPもこれで終わりというわけではない。そして、また新しいメンバーが入ってくるときには二国間の交渉もするわけですね。ですから、そういう形で絶えず新たにしていくことができる、それがこういった経済協定の特徴だと思います。
もし今回のTPP11で問題があれば、それを次の交渉のときに改善するように日本として努力すればいいわけですね。ですから、何といいましょうか、静態的に、スタティックに捉えるのではなくて、ダイナミックなプロセスとして交渉プロセスを見る必要があると思います。
以上です。