樋口進の発言 (内閣委員会)
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○参考人(樋口進君) お答えいたします。
先ほどから申し上げているとおり、ギャンブル、ゲームもそうですけど、いわゆる行動嗜癖に関して世界的に治療薬として認められているものは一つもないというのが今の状況です。ですから、諸外国に行っても状況は同じです。研究ベースで治療の有効性を検討したものというのは、それは論文として出ていますけれども、例えば抗うつ薬とか、それからあと、いわゆる抗精神病薬とか、そういうふうなものです、あるいは抗てんかん薬とか。
その中で、一番可能性が高いのではないかなと私も思うし、それから論文も示唆しているんですけれども、いわゆる抗オピオイド神経の、オピオイド神経の受容体の、何ですか、それをそのままブロックする、そういうふうな薬ですね。具体的に言うと、ナルトレキソンとかナルメフェンとかという薬があるんですけど、これがかなり有望じゃないかというふうに言われています。
こういうふうな薬、実はアルコール依存症の治療薬として使われているんですね。ですから、アルコール依存症の治療薬の用法が拡大される形でそういうふうなものが使われるようになるといいかなというふうに思うんですが、もちろんそのためにはやっぱり有効性をちゃんと確認しないといけないということがございます。
それから、もう一点ですけれども、依存症の治療は一般の精神科の先生、すごく嫌うんですね。それは、来てもらっても何していいか分からないということがあります。ですから、専門医療の話についついなってしまうんですね。そのときにやっぱり薬物が手元にあって、処方して、この薬使ったらひょっとしたら治療できるかもしれないということであれば、診てくださる先生の数が増える可能性があるんですね。
ですから、そういうような意味では、やっぱり何か、先ほど言った認知行動療法のようなものというのは、誰でも同じようにできるということを申し上げましたけど、やっぱりちょっと職人芸みたいなところもあるわけで、薬物の場合に職人芸ないですから、そういうような点では、やっぱり医療を広めていくということに関しては、やっぱり薬物の開発というのはとても大事かなというふうに個人的には思っています。