磯谷桂介の発言 (文教科学委員会)
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○政府参考人(磯谷桂介君) お答え申し上げます。
先生先ほど御指摘いただいたように、我が国が今所有している加速器、あるいは世界を見渡しましても通常は円形の加速器でございます。また、そのエネルギーにつきましては比較的低いものが多うございます。
ただし、この国際リニアコライダー計画でうたわれておりますILCのその加速器でありますけれども、これにつきましては、全長数十キロの直線上の加速器を造りまして、加速した電子と陽電子を衝突をさせます。それによって宇宙誕生後、いわゆるビッグバンのすぐ後の状態、そうした宇宙誕生後の間もない極めてエネルギーが高い状態を再現する実験を行う計画でありまして、これのサイエンティフィックな意義につきましては、いわゆる質量の起源とされます、先ほどちょっと触れましたが、ヒッグス粒子の性質の詳細な解明などによりまして、これまでいわゆる標準理論とか言われていました物理学の理論を、これまでの理論を超える新たな段階に進展することが世界からは期待をされているということでございます。
この計画につきましては、昨年十一月に、国際研究者コミュニティーにおける会議におきまして当初計画のILCの加速器の長さを短縮するなどの見直しが決定されました。それによりまして、当初よりエネルギー設定も小さくなるということなので、文部科学省といたしましては改めてILCの科学的な意義あるいはコストなどについて再検証することが必要となりました。
文部科学省におきましては、現在、専門家による有識者会議の下に再設置しました素粒子原子核物理作業部会及び、TDRと言っておりますけれども、技術設計報告書の検証作業部会におきまして、計画の見直しを踏まえ、科学的意義を始めコストや技術的観点について慎重に検討を進めているというところでございます。