前田哲の発言 (予算委員会)

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○政府参考人(前田哲君) お答えいたします。
 中国は、強固な国防と強大な軍隊の建設、これを国家の近代化建設のための戦略的な任務であると位置付けており、国力の向上に伴い軍事力も発展させていく考えであると見られます。具体的な目標として、先ほど委員も御指摘になりましたが、昨年十月に開催された中国共産党の党大会におきましては、二〇三五年までに、国防、軍の近代化を基本的に実現、そして今世紀中葉までに中国軍を世界一流の軍隊にすると、このように発表しているわけでございます。
 実際に、中国は、継続的に高い水準で国防費を増加させ、透明性を欠いたままで海上・航空戦力を中心とした軍事力を広範かつ急速に強化をしております。その一環として、中国は、周辺地域への他国の軍事力の接近、展開を阻止をする、そして当該地域での軍事活動を阻害する非対称的な軍事能力、これはいわゆるA2AD能力と言われるものでございますが、これの強化に取り組んでいるものと見られます。
 さらに、中国は、東シナ海、南シナ海を始めとする海空域などにおいても、質、量とも活動を急速に拡大、活発化をさせています。具体的には、委員も御指摘になりました、一月には中国の海軍の潜水艦及び水上艦艇、これが尖閣諸島の接続水域を同日、同じ日に航行いたしております。また、中国軍の日本海における活動、これも活発化をしておりまして、例えば、昨年十二月には中国軍の戦闘機、これ初めて日本海に進出をしておりますし、本年二月には軍用機が対馬海峡を越えたんですが、このとき西水道、すなわち対馬の朝鮮半島側ですね、ここを初めて通過する、こういった事象が確認されています。
 また、御指摘になりましたが、北極の話でございますけど、中国は一九九九年以降、計八回にわたって、極地科学調査船雪竜というものがございますが、これを利用した北極科学観測を実施しているほか、今年の一月には中国の北極政策白書というものを発表するなど、北極海に対して積極的に関与する姿勢を示しております。二〇一五年の八月でありますが、北極海と太平洋の間に位置するベーリング海における中国海軍艦艇の航行が初めて確認をされています。中国海軍による将来的な北極海進出との関連に注目しなければならないと思います。
 このように様々な事象が起こっているわけでございますが、対馬海峡、御指摘のとおり、東シナ海と日本海を結ぶ重要な交通路でございます。朝鮮半島にも近く、先日も中国の情報収集機が対馬海峡を通過して、申し上げましたように、日本海に進出するといったことがあるわけで、国の防衛を検討する上で重要であると考えてございます。
 我が国領土、領海、領空を断固として守るという観点から、引き続きこうした我が国周辺海空域における警戒監視活動に万全を期してまいるとともに、各種事態に適切に対応できる体制を取ってまいりたいと、このように考えてございます。

発言情報

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発言者: 前田哲

speaker_id: 19793

日付: 2018-03-16

院: 参議院

会議名: 予算委員会