小此木政夫の発言 (予算委員会公聴会)
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○公述人(小此木政夫君) その指摘は分からないわけではありません。私も、そんな簡単に捨てるとは思っていません。短期的に捨てさせようとすれば、それは軍事的なオプションしかないような気がいたしますが。
ただ、長い間北朝鮮を見てきた者として一言申し上げれば、北朝鮮の核、ミサイルというのは軍事的な意味での抑止力であるだけではありません。それは外交力なんです、ある意味で。つまり、なぜ我々は北朝鮮と交渉しようとするか、アメリカまで交渉しようとするのか。それは、彼らの観点からいえば、自分たちが核、ミサイルを完成させようとしているからだというふうに彼らは考えているんですね。逆に言うと、これを造っていればアメリカは交渉に応じてくるというふうに考えてきた、そういう意味での外交力なんですね。ですから、捨てないためだけにそれを造っているわけでなくて、これを使って、外交の手段として使っていく取引の材料であることもまた事実だろうというふうに思うんですね。
ですから、どこまで取引が成立するかというのは、おっしゃるとおり大変難しい問題で、ただ、それを五年後であるか十年後であるかというふうに考えるのか、あるいはもっとこの二人の間でディールが成立すれば短期間に一気にある程度のところまで行くんじゃないかというふうに考えるか、これはやってみないと分からないような部分だろうと思います。