尾身朝子の発言 (科学技術・イノベーション推進特別委員会)
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○尾身委員 ありがとうございました。
新興・融合領域というのは、まさに今お話がありましたとおり、AとBがぶつかったことによっていわゆる化学反応が起きて、また新たなことが創出されるという、未知の世界の分野だというふうに思います。それを見きわめて、目ききとして、それを育てていくかどうかという判断をするということが極めて重要だというふうに考えておりますので、ぜひともしっかりと、萌芽を摘んでしまうことのないように、将来確実に花が咲くものだけではなくて、どのような道を進むかわからないものについても、そのようなものに期待をするというような、包括的な目ききをぜひ行っていただければというふうに要望させていただきたいというふうに思います。
今回は、生命科学系の科学技術イノベーション政策を中心に質問させていただきました。
再度申し上げますけれども、現在、科学技術イノベーションをめぐる国内外の状況はますます熾烈な競争にさらされています。
そうした中で、再来年度から第六期科学技術基本計画が始まることになり、まさに今が非常に重要な局面だというふうに思っています。関係部局や関係省が連携して、研究力の強化やさらなるイノベーションの推進に向けて一体的に取り組んでいかなければいけません。
第五期の策定のときの経験から申し上げますと、例えば、第五期の策定の時点ではAIという文言がその柱に入っていなかった。そのことが象徴的でありますけれども、科学技術イノベーションの進展というのは、私たちが想像する以上に急速に動いている、速い速度で進んでいるということが現状です。
第六期の検討に当たりましては、より柔軟かつ機動的な目標設定が必要になる一方で、基礎研究や産学官連携というような共通基盤的な政策については、引き続き大きく掲げていくことが必要ではないかというふうに考えております。
ことしも統合イノベーション戦略二〇一九というものが策定されますけれども、このような中で、ソサエティー五・〇の社会実装をしっかりと実現していくこと、研究力基盤の強化を行っていくこと、また、国際連携の抜本的強化、それから、最先端分野の重点的戦略の構築など、さまざまな課題があると思っておりますけれども。
そのような中で、例えば大学が果たす役割というものも極めて大きくなってくるというふうに思います。欧米の大学には日本の企業等が投資をするけれども、日本の大学がなかなか投資先として選ばれないというようなこと。それは、とりもなおさず大学自身の値づけというか、自分たちの価値をどれだけアピールするかということにもかかってくるというふうに考えております。
また、話を第六期科学技術基本計画に戻しますけれども、現場目線から大きく逸脱して絵に描いた餅にならないように、実際の研究現場に即した検討というものも非常に重要だというふうに思います。
これらのことを第六期の検討に当たって関係者が一体となって認識し、今から助走をつけていかなければならないと思いますし、また、今申し上げましたような科学技術イノベーション政策の司令塔がしっかりと機能して、全体像を俯瞰した上で政策を立案することが必須です。このことを平井大臣始め関係者の皆様方にぜひ申し上げたいというふうに思います。
また、その大前提として、日本政府が科学技術予算を一層の拡充を図っていくことも極めて重要です。第五期科学技術基本計画に定められた政府研究開発投資の対GDP比一%、すなわち二十六兆円の確実な確保に当たっての平井大臣の御決意をお伺いいたします。