武見敬三の発言 (外交防衛委員会)

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○武見敬三君 いろんなやり方がありますよ。これ、何もWHOというのはジュネーブだけじゃないんですよ。ジュネーブの本部だけじゃなくて、今度、日本の葛西さんが当選をされたWHOの西太平洋事務局というのもまたWHOの大事な地域局としてある。こうしたところに、現在の予算措置の仕方では、ジュネーブをスルーしてこういった地域局に直接日本から資金を提供することができるような予算措置になっている。
 しかし、実際に今後、テドロス事務局長が更に進めようとしている機構改革や予算の仕組みの改革などでそれができなくなる可能性もある。したがって、我が国としては、こういった地域事務局に対して我が国が直接的にもこうした資金提供ができて、これらの地域局を通じて我が国のしっかりとした影響力を確保するというやり方もしっかりと確保できるようにしておかなきゃならない。
 五月の来るべきWHOの総会でこうした予算の措置についての策定が行われるはずでありますから、そのときにしっかりと我が国がそうした選択肢を確保して、地域事務局を通じて我が国の影響力が確実に確保できる、そういった選択肢というものをしっかりと活用する準備を今から進めておくべきだと思います。この点は是非お願いをしたいと思います。
 最後に、防衛大臣、一つ実はお願いをしておきたいことがあります。
 実は、エボラ出血熱が西アフリカで実際に発生したときに、アメリカやイギリス、フランス、さらには中国も実は自国の軍隊を派遣をして、そして治安、秩序も自ら維持できるような形でこういった感染の防止に努め、相当大きな成果を上げております。我が国も、本来ならばそういうことをやろうと思えば能力はあったはずだ。しかし、残念ながら政策的な意思が働かなかった。
 要は、多くの国は、感染症というのは、たとえ西アフリカで起きたとしても、それが人の移動を通じていつ何どき東京にもその感染者が来るかもしれない。したがって、これはある意味でナショナルセキュリティーの問題でもある。
 それから、こういった危険な感染症というのは、時にはバイオテロや生物兵器として使われる。したがって、こういった生物兵器として使われる可能性があるようなこうした危険な感染症については、実際に発生したときにそこに実際の担当の軍を派遣をして、そしてその防止に努めるということは、生物兵器に対応する我が国の能力を強化することにも実は直接的につながる。これもやはりナショナルセキュリティーの問題です。
 したがって、欧米諸国は、おおよそナショナルセキュリティーという観点からこういう危険な感染症について認識する状況があるがゆえに、こういった自立した軍事力をも併設した形でこういった感染症阻止のためのオペレーションが行うようになってきた。
 我が国では、まだ防衛省はそうしたナショナルセキュリティーとしてこうした問題を取り組むというお考えがあるかどうか甚だ曖昧なところがございますので、防衛大臣としてはこの点はどう認識しているのかということを最後にお聞きしておきたいと思います。

発言情報

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発言者: 武見敬三

speaker_id: 849

日付: 2019-03-12

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会