渡邊啓貴の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(渡邊啓貴君) 御質問ありがとうございます。
一つポジティブなことからいえば、フランス人は日本的なデリカシーといいますか、柔軟さというか、これを理解するんですね。同じように理解してくれます。そういう意味では、よく言われるヌーベル・キュイジーヌなんかは日本料理をかなり取り入れていると、そういうことになろうかと思います。
ただし、ちょっと私も気が付くんですけれども、それ大変いいことなんだけれども、じゃ、その日本のブランドとか魅力というものは彼らの中で、これはフランスに限らずアメリカ人でもいいんですけれども、どのくらいの位置付けができているのかなというふうに思います。例えば、中国と比べて日本文化、どういう位置付けなんだろうと思います。中国ってやっぱり大きくて、お金を使ってダイナミックで、十九世紀のパリの万博のときに日本のパビリオンと中国のパビリオンはお隣同士にあったんですが、片方は派手で、日本はもう物すごく質素な感じ。これは逆に受けたんですけれども。
ただ、それを考えると、ちょっとこれ水を差すような話になるんですけれども、日本の漫画ってとても売れているんですけど、実は向こうのコミックに比べれば安いです。向こうのコミックが例えば二千円とか三千円の棚に、普通の本棚に入っている。日本の漫画は、日本でいえば文庫本みたいな扱いです。駅のキヨスクでも売っています。だから、流布はしているけれども、どういう値段が付いているのか、ありていに言えばですね。
これは万博のときに、十九世紀のジャポニズムの万博のときに、日本製品、全部売れました。売れた商品は何かというと、竹細工、紙細工、日本の伝統工芸です。このことが、日本の文化発信のときの、日本の文化の本当に親しみやすくて、伝統的で、自然に即して、そして親しみやすい、とってもいいコンセプトなんですけれども、彼らのうちで日本の文化あるいは日本という国のグレードがどういうふうに扱われているのかということに関係してこようかと思います。
そういう意味で、今日、文化外交戦略と申し上げたのは、そういう意味できめ細かく、ターゲットは何だろうか、評価はどういうことにあるんだろうか、それからどういう分野でどういう反応が来るんだろうか、こういうことをそろそろきめ細かく考えながらやっていく必要があるのかなということでございます。
御質問に答えての私の感想でございます。