阿部真大の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(阿部真大君) 御質問ありがとうございます。
ちょっと前に山田昌弘さんという社会学者の方がパラサイトシングルということを言いまして、やはり日本の場合、親と子の間の関係性というのが、アメリカであるとかオーストラリアであるとか、そういった西欧諸国とは違うと。
事女性に関して言うと、親元を離れないということが、例えば海外だと二十歳を過ぎて親元にいるってやっぱりちょっとみっともないことなんだけど、特に女性の場合は親元にいてほしいというのが、親の方も思ってしまうし、近所の方からも、特に地方の方に行くと、むしろ親孝行のように語られてしまうと。親もそれを期待するし、娘もそこに甘えるというような形で。
でも、そうするとやっぱり、先ほども指摘ありましたとおり、山田先生の思い描いていたパラサイトシングルというのは、いわゆるそこそこリッチな若い女性で生活水準を下げたくないから親元にいる、そういうモデルだったと思うんですけど、それがどんどんどんどん高齢化していきますと、ある種の社会的弱者化していくというわけですよね。年金で暮らす子供とそのどんどん老いていく親というような形で。
その点に関しては、やっぱり日本の家族観というのもあるんで、何というのかな、殊更そこで、いや、それはもう良くないと、もう二十歳になったら親元から出て自立するような家族観に変えるべしなんていうことはなかなか言えないわけで、そこはやっぱり日本の伝統的な家族観、三世代同居又は親との同居というのを良きものとするような、そういったものをある程度はやっぱり認識しつつ、やっぱり問題は、そうなって、親が実際に亡くなって一人残されて、就労のもう機会もないような、まあ僕ら団塊ジュニア世代なんですけど、多分団塊ジュニア世代の多くに待っているその末路になったときに、その彼がもう一回働けるように支援していくような仕組みを今のうちからやっぱり整えていくべきだと思うんですよね。
やっぱり、現場で話を聞いていると、もう怖いと。いわゆる親と子が依存し合った状態でいる、これ、親が死んじゃったら子供一人残されて、もうこれはどうしようもないなというような話ってすごくよく聞くんですけど、そうなったときにやっぱりきちっとやり直せるような支援づくりというのは、日本の中だけで考えても、僕、大阪府の豊中市というところに調査に入っているんですけど、そこは大分先進的な支援の仕組みを整えていますし、海外に行ってもそういった支援の仕組み、いろいろあると思うので、そういった意味では、どうしても、その日、何となく短期的に考えざるを得ないというのは、そういったビジョンであるとか、そういった制度的な安心感がないからだと思うんですね。
そこはやっぱり政治の力で今後もきちっと充実させていってもらいたいというような、特に幾つになっても労働市場に包摂されるような、そういう仕組みづくりは是非、アメリカとか行ったらコミュニティーカレッジとかがそこらじゅうにあって、幾つになってもそこで学び直すことができるわけなので、そういった意味では、日本においてもそういった仕組みづくりというのはきちっとしていただきたいなと、政策的課題として取り上げてもらいたいなと思っております。