若田部昌澄の発言 (財政金融委員会)

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○参考人(若田部昌澄君) 様々な市場の動きなどが日本銀行の収益に与える影響については、これは既にほかの委員にもお答えしていることでございますが、内部的に確認を行っているということは事実でございます。
 その上で、いわゆる出口に向かうというときに日本銀行の収益がどうなるかにつきましては、先ほど申し上げたように、将来における経済・物価情勢や金利環境に加え、その下で日本銀行がどのような手段をどのような順序で用いるかなどによって大きく変わります。ですので、非常に多様なシミュレーションがあるということでございます。
 ただし、FRBがその収益のシミュレーションを出したというのは、まさにFRBが出口戦略を取るということを公表し、それと併せて、市場参加者の金利見通しなどを使ってそのスタッフペーパーを書いたということでございまして、日本銀行の場合はまだそのいわゆる出口ということを議論する段階にはないということが一番大きな理由です。
 物価安定の目標の実現にこれはまだ時間が掛かりますので、そのことを考えた上で、現時点で収益に関する具体的なシミュレーションの数字を出すということは、まさにアメリカのFRBの例にも鑑みて、市場との対話という観点からもかえって混乱を招くおそれがあるというふうに考えています。
 もっとも、日本銀行としましては、金融政策運営の考え方について人々の幅広い理解を得ていくことは重要であると考えておりますので、今後ともその時々の状況に応じてしっかりと説明していきたいと思います。

発言情報

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発言者: 若田部昌澄

speaker_id: 318

日付: 2019-05-23

院: 参議院

会議名: 財政金融委員会