佐藤博の発言 (農林水産委員会)

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○参考人(佐藤博君) いろんな課題、中山間は難しい話ですけれども、この人・農地プランの実質化といいますか、地元のその話合い、協議を通じて合意形成を得て集約化をしていくというところが、先ほどの説明でもお話ししましたように、一つの地域で、集落でもいいですけれども、圃場整備やるんだという目的があれば人も集まるんですね。なかなかそういった共通の目的がないと集まりづらくなっているというのがやっぱり実態でございます。これは人・農地プランが民主党の先生方の政権のときにできたときから私は実は感じておりました。
 その前に、いろんな生産調整で集落でもって集まって話し合ってくれということは何度となく国の方から言われておりましたし、とりわけ一番大々的にやったのは、品目横断のときに集落営農でもって立ち上げるということで、ほぼうちの県の場合は、全部とは言いませんけれども、相当の数の集落について話合いが行われたわけですね。
 ただ、それから何年かたって、十年たって、十五年たって、今になるとなかなか、どういうインセンティブを与えると農家の方が集まってくるのかというところがやっぱり一番肝腎なところだと思うんですね。
 ただ、そうはいっても、農家の方も薄々、うちの地域はこのままじゃうまくないなという思いは多分持っているんですね。それを、漠然と持っているそういった不安なり将来に対する、何といいますか、その悲観的な見方というものをきちっと前に出して見せてあげると、いや本当に何とかしなきゃいけないと、こういうふうになるのではないかなと。
 そういう点で見れば、やっぱり能力の高いところ、昔から頑張っているところはそれなりの、何といいますか、機は熟してきているのかなと思うんですね。後はそれをいかにそのアクションに結び付けていくのかと。
 私、先ほど、どの組織がプレーヤーとなってどういった段取りで何をインセンティブに農家に集まってもらってやっていくのかという話ししましたけれども、まさにそこだと思うんです。それがやっぱりうちの県の場合は一・二・三運動でありますし、それから土地改良区を中心とした農地の集積なり集約化というところだと思うんですね。
 秋田の中でも私が出身の県南の羽後町というところは今それをやろうとしてございます。ここは昭和四十年代、五十年代の初めにもう既に三十アール区画に圃場整備は終わっていますので、今更大区画というわけにも、まあいかないわけはないでしょうけれども、なかなかそこまではいかないと。
 そこで、じゃどうやって、当時は全然そういった担い手に対する集約も集積もという話はなかったわけですので、混然一体となって担い手が耕地を耕していると。それをきちっと図面に落として、台帳に落として、図面に見せて、そしてこれから話合いを続けていこうということで、役場と町と農業委員会とそれに土地改良区が入って、今その集積、集約のための協議会を新たに立ち上げて、アンケートは全部終わりましたので、一・二・三運動でアンケート終わって、人・農地プランの見直しも終わりましたので、あとはそれを実行に移していくと。シャッフルしていくなり集約するということを今やろうとしています。そういったところをやっぱりつくってこれからいくというのが大事だろうと。
 話合いは、私は、人・農地プランをやりますから皆さん来てくださいでは誰も来ないと思います。ですから、その話のきっかけは、例えば中山間の直払いの集まりであったり集落協定の話合いであったり、それから先ほどありましたけれども、農協の地域営農ビジョンの検討会であったり、それから、生産調整の配分はなくなりましたけれども、じゃ来年どうやってやるんだという農協の座談会なり、場合によっては、その地域の用水路なり泥上げなんかでもってコンビニの前で車座になって酒飲んでいるとき、いや、ジュース飲んだりたばこを吸っているときも、これもまた話合いの一つではないかと私は思うんですね、地域の将来を話し合ったり。
 だから、そこは構えないで、人・農地プランのために皆さん話し合いましょうなんということを言わないで、そういったいろんな機会を使って、まずは地元の何とかしようというところにしっかり火を付けていって表に出す、可視的に見せるという取組をまずやっていくのが私はいいんじゃないかなというふうに思ってございますし、そういったところをこれからうちの方もアイドリングしていきたいなというふうに思ってございます。

発言情報

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発言者: 佐藤博

speaker_id: 25848

日付: 2019-05-14

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会