室本隆司の発言 (農林水産委員会)
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○政府参考人(室本隆司君) 合わせて三問を一問でお答えするということで、ちょっと長くなりますけれども、お時間いただきたいと思います。
まず、棚田は、美しい景観、伝統文化、教育、国土保全といった多面的な機能を有する国民共通の財産であるということで、次世代に引き継ぐことが重要であると、これが基本的な認識でございます。このため、農水省としましては、日本型直接支払におきまして平成二十七年度から棚田など傾斜度が大きい田畑を対象とした追加支援を講ずるということと、中山間地農業ルネッサンス事業によりまして地域の特色を生かした多様な取組を総合的、優先的に支援しているということでございます。
この佐野さんの文章にもございましたが、基本的に観光、文化、環境といった観点から、今後は棚田を活用した地域振興の取組も行っていく必要があるだろうということで、環境省、国交省、観光庁、文部科学省等、関係省庁の関連施策と積極的に連携を図りながら棚田振興に取り組んでまいりたいと考えてございます。
それから、戸別所得補償の関係でございますが、これまでも累次答弁がございますが、戸別所得補償制度の復活が必要であるという点に関しましては、米について十分な国境措置がある中で交付金を交付することは他の農産物の生産者や他産業、納税者の理解を得難いといった課題がございまして、一方で、棚田を含む中山間地域の所得向上を図るため、加工用米や地域の特色ある産品など主食用米以外の作物を支援することで水田のフル活用を進めているということで御理解をいただければと思います。
それから、中山間直接支払の抜本的充実という観点では、今、ちょうど来年度からの第五期対策に向けて制度の中身を検討しております。最終的に、今年の八月に第三者委員会の最終評価も踏まえて、より良い制度となるよう検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
それから三点目の、パッケージでできないかという点でございますが、既に二十九年度に中山間地農業ルネッサンス事業、これを創設しておりまして、鳥獣害防止総合対策交付金とか多面的機能支払交付金を含む十一の事業を対象とした優先枠の設定なりあるいは優遇措置を通じて、多様な取組を総合的、優先的に支援していると。予算も、この優先枠を四百億から今年は四百四十億に拡充をしてございます。全国から非常に要望の強い事業でございますので、今後とも、使い勝手の良い制度として推進をしてまいりたいということでございます。
それから最後の点で、この佐野さんの文章の中にありますなかなか農業機械が買えないというところでございますが、この地域の協定というのは年間六百四十万弱、地域に交付金が支払われておるということでございまして、ただ、その中身が、共同活動分がそのうちの一〇%、個人配分は九〇%ということで、佐野さんというのは個人で農機を、八百五十万ですかね、購入しておられるということで、それだとなかなかペイしないものですから、全国の状況を見ますと、この共同活動の割合を、全国平均では五〇%程度ございますので、そこまでシェアを高めていただいて地域で機械を購入していただくというふうな取組が全国的には進んでおりまして、そういった点も地元の方で前向きに御検討いただければと、こういうふうに思っております。