安倍晋三の発言 (予算委員会)
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○内閣総理大臣(安倍晋三君) 二十世紀は石油、原油をめぐる熾烈な争い、戦いが行われたわけでございますが、現在はAI、IoT、ビッグデータが世界を一変させようとしている時代でありまして、データこそが新しい付加価値の源泉であり、データをめぐって熾烈な争奪戦が世界で繰り広げられています。ソサエティー五・〇時代のイノベーションを促すためには、プライバシーやセキュリティーは適切に保護しながらも、透明性が高く、公正なルールの下、自由にデータが流通する環境整備が必要であります。
安全保障の観点からも、国際的に共通の互恵的なルールを作り上げていくことが必要です。そうした観点から、先般のダボス会議で私から、データ・フリー・フロー・ウイズ・トラストという考え方を提唱しました。G20大阪サミットの機に、その国際的なルール作りに向けた大阪トラックを開始し、WTO改革への流れを力強く後押ししていきたいと考えているわけでございまして、この考え方を表明したところであります。
この御指摘のとおり、EUとは既に個人情報の保護について相互に十分性を認定し、データの自由な流通を保護する、自由な流通を促進する枠組みをつくり上げてきたところでありますが、自由な国際データ流通網を世界に広げていくためにはできるだけ多くの国々とともにルール作りを進める必要があるわけでございまして、ある特定の一国のみがデータを独占する、そのことによって、競争において、この第四次産業革命の時代において相当優位な立場に立つことがないようにしなければならないわけでありまして、そのためにも、まさに公正なルールの下に自由な流通が必要であろうと。そのルール作りのスタートをG20大阪サミットからスタートさせたいと、こう考えています。
そうした観点から、ダボス会議の私のスピーチの直後に、米国や中国を含む七十六のWTO加盟国とともに、交渉開始の意思を確認する共同声明を発出したところでございました。先般来日をされたメルケル首相とも、日本とドイツ、またあるいは日EUがしっかりとリーダーシップを取っていこうと、そして、米国、中国とともにG20でそうしたルール作りをスタートしたいと、こういう意思確認をしたところでございます。今後、大阪トラックのスタートに向けて各国の理解を更に深めていきたいと思います。
G20の議長として、日本が先頭に立って国際的な新たなルール作りをリードしていく考えでございます。