中西哲の発言 (予算委員会)
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○中西哲君 戦闘機は、輸送機などと違って、軍に引き渡された時点で完成しているケースはむしろ珍しくて、使いながら改良していくのが普通であります。F15戦闘機、またFA18戦闘機などもそういう経緯をたどっておりまして、例えばFA18戦闘機は、当初配備されたのが一人乗りのA型と二人乗りのB型でした。配備されてから現場で多くの不満が出て、数年後にC型とD型に改良されました。それでも航続距離や戦闘能力に対する不満が出ておりまして、軍事雑誌には、この当時、F18ホーネットは欠格戦闘機であり、新しい機種を開発するしかないという記事が出ていたことを私は覚えております。
その後、米軍では全面的な改良をすることを決定して、一人乗りのE型と二人乗りのF型が開発されて、現在配備が進んでおります。このE、Fタイプは、スーパーホーネットと呼ばれ、見た目は空気取入口の形状が違うだけのように見えますが、実際は機体の大きさも二五%大きくなり、エンジン推力も二五%アップして、別物の戦闘機に生まれ変わっております。ちょうど、我が国のF2戦闘機が米国のF16戦闘機を基にして二五%大きくしたのと同じような経緯をたどっております。F35も今後改良を重ねていくものと承知しております。私、この質問の前に、たまたま先週、航空自衛隊のパイロットOBと話したことがありまして、この話をしたばかりでございました。
そういう戦闘機でありますが、このF35に関してはアメリカ軍などに引き渡された時点で既に相当完成された戦闘機のようです。これまでの戦闘機の開発は、軍から要求された初期の仕様について、例えば速度、戦闘行動半径、ステルス性能、レーダー等の性能についての要求が一括してあり、それが満たされた段階で配備にゴーサインが出るという方式であったと聞いておりました。ところが、このF35戦闘機の開発に関しては、段階を踏んで開発していく。まず第一段階、それがクリアできたら次の段階に進む、そういう方式だそうでして、この方式をフェーズドアレー方式と言うそうでございます。
私は、この戦闘機の性能について調べているうちに、F35戦闘機の開発に関わった会社の日本支社の方からF35情報館というホームページを知らされまして、これ相当な分量があるんですが、読んでみました。
これは主に多分アメリカを中心にして軍事雑誌、そして政府の発表を日本語に訳したホームページなんですが、航空自衛隊が配備中のA型、当初は戦闘行動半径千九十三キロ、中途半端なのは五百九十海里をキロ数に換えたものですが、機内燃料は一万八千ポンドから一万八千五百ポンド、約八・三トン積めるようですが、空対空ミッションを前提にして兵器を積んで約千三百九十キロの戦闘行動半径を持っているのがアメリカで確認されております。また、空対地ミッションには千三百五十六キロと。
空母艦載機として使用するC型は、胴体のほかに翼にも燃料タンクがあるので、高高度巡航、対地攻撃ミッションで千四百二十二キロという戦闘行動半径を持っていることが実証されているそうでございます。おおむね千四百キロ前後。
そしてまた、短距離離陸できるB型、これはリフトファンが付いているため燃料搭載量が二トンほど少ないので、対地攻撃ミッションで八百七十六キロの戦闘行動半径を持っているそうですが、この点についてはアメリカ海兵隊岩国航空基地の広報担当官の話も紹介されておりまして、それによると、F35BはFA18ホーネットやAV8BハリアーⅡよりもミッション半径が大きく、日米同盟を支援する第三海兵遠征軍に戦略的な敏捷性、運用の柔軟性、戦術的な優位性をもたらすと言っております。
先ほどありましたステルス性能、これはレーダー反射断面積、レーダー・クロス・セクションという、通称RCS値と言われておりますが、これも細かい数字が出ているんですが、要は、レーダーマップ上で、例えばジャンボジェット機というのは二十メートルの気球のサイズで表示され、同じレーダーでF16戦闘機は約三十センチから五十センチのビーチボールのように見えるそうでございます。F22ラプター、これがステルス戦闘機ですが、約一センチのエンドウマメのように見える。それで、それに対してF35は数ミリの小石のようにしか見えないという文章が載っておりまして、米空軍の将軍、これはホステジ将軍という個別の名前も出ていますが、F35のRCSはF22よりもはるかに小さい。ボグダンという将軍は、ラプターよりステルスと。ニエミという大佐は、F35がより良いのは、より広い航続範囲を持っており、それら前例機のどれよりもステルスであることだという話でございます。
ほかにも、共同交戦能力なども持っておるんですが、現在の時点で飛び抜けて優秀な戦闘機という話が載っております。
次に、F35戦闘機の調達価格の推移についてお伺いいたします。
一号機の調達価格から平成三十年度の調達価格までの推移をお示しください。また、直近の米軍の調達価格についてもお聞きいたします。