五百旗頭真の発言 (予算委員会公聴会)

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○公述人(五百旗頭真君) ありがとうございます。
 先ほども申し上げましたように、アメリカのFEMAをどう適用するかというよりは、日本として、実は阪神・淡路以後、この列島は地震の活動期に入って、天災は忘れた頃にやってくると言うけど、忘れる暇もないぐらい毎年毎年来るんですね。日本はその意味で、災害に対して最も経験豊かな、そして、それを対処を重ねるとともにレベルを上げてきているんですね。
 例えば、プッシュ型支援を熊本地震で初めてやったと。あれは、東日本大震災のときには関西広域連合が、自分たちは神戸の経験があると。それで、自分たちの地域内で何が起こったかも分からないときに、全国から早く要請せよと、何が欲しいんだと聞かれるんですね。そんなこと答えている暇ないよという、そういう経験があるものですから、東北に対して何が欲しいか要請してくれとは言わない、自分たちの経験から、最初の一週間、何が要るかほぼ分かる、一か月になったら何か分かると。だから、見繕いで、空振りになってもいいから送って、人を付けていくので、あとは付いていった人がニーズを報告してくれると。そういうふうにしてある地域のプッシュ型として行われたものが、今や政府として熊本地域全体に行くんですね。
 それから、東日本大震災のところでグループ補助金というのが非常に役に立って、さんさん商店街とかみんなもうお手上げ状態でやれないと思っていたところで、国が半分出してくれる、そして四分の一は県が出してくれる、自己資金は四分の一だけでいいと、それも借りることができるというので、希望を取り戻して商売を始めるというようなことがあって、非常にあの件だけは、復興構想をやるけどと、あれを増やしてくれ増やしてくれなんですね。いろいろ文句を言われるけど、あそこは増やす。
 その経験が今度は熊本地震でも生きて、健軍商店街というのはもうシャッター通りになりかけて諦めかけていたんですが、グループ補助金が来るというのでみんな気持ちを持ち直して、また復活しているんですね。ふだんの倒産率よりも熊本地震の年の方は七つしか倒産がないと、例年より少ないぐらいだったんですね。というふうなサポート体制もできてくるというふうに、経験を積む中でいろんなサポートをできるようになっているんですね。
 そういう意味で、日本は別段FEMAも、偉大な経験で、いろいろ経験の中で試行錯誤していらっしゃいますけれども、我々日本としてこの経験の中で大事だと思うこと、それは何よりもやはり最初の危機管理状態、災害対処のときに分権的な対応しか警察、消防、自衛隊等々ができない。その全体としてどこへどれぐらいどういうのが行ったらいいかという、司令部なし、指揮官なしの分権的部隊の対応なんですね。これは敵が弱ければそれでも済むかもしれない。しかし、今危惧されているような南海トラフとか首都直下とかいう巨大災害のときには、よっぽどいい作戦を持っていい指揮統率がないと勝てるはずがないんですね。そういうのをしっかりやる。同時に、事前の備えをやって、事が起こってから巨大事業のお金を使うというよりも、事前に人々の命が守られ、コミュニティーができるだけ守られるような対処をした方がいいと。そのためにもやはり統括機関が要るというふうに思っています。

発言情報

speech_id: 119815262X00120190312_196

発言者: 五百旗頭真

speaker_id: 31051

日付: 2019-03-12

院: 参議院

会議名: 予算委員会公聴会