西山圭太の発言 (経済産業委員会)
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○西山政府参考人 お答えを申し上げます。
今御質問のございましたアーキテクチャーというのは、基本的には、複合的なサービスを実現する上で基盤となるシステムですとか、複数の事業者が共通に利用するようなシステムに関して定められる共通の技術仕様、あるいはその俯瞰図、見取り図のことを指しております。
なぜこういうことが必要になってきているかと申しますと、今まさに世界でさまざまなサービスが新しく生まれようとしております。まだ完成されたものはございませんけれども、例えば、スマートグリッド、あるいはMaaS、モビリティー・アズ・ア・サービスと言っておりますけれども、交通手段、運送手段を連携させる仕組みでございますが、さらに、スマートシティー、スマートホームといったようなものもございますが、このいずれも、個々の製品やサービスを売るというよりも、それを連動させてシステムとして提案しビジネスにしていくというところに共通の特徴がございます。
したがいまして、こうしたビジネスを我が国に根づかせるためには、こうした複合的なシステムの全体構造や、連携するシステム間、あるいは共有するデータのフォーマットなどについて定めました俯瞰図がそうしたシステム構築の前提となるということでございます。
したがいまして、こうしたアーキテクチャー整備の支援を行います機能を独立行政法人情報処理推進機構、通称IPAに置くということを今回の法案の中で御提案をしているということでございます。
その中で、では、具体的にどういうシステムがあるのか、アーキテクチャーを策定する対象になるようなものがあるのかということでございますが、基本的に三つあるというふうに考えてございます。
一つは、既に御説明をさせていただきました、新しい個々の物やサービスを超えたシステムを提供するような複合的なサービスの基盤というものでございます。これは、先ほど御説明しましたようなMaaSですとか、あるいはスマートシティーとか、そういうものが対象になろうかと思います。
二つ目は、既に存在するものも含めまして、公的部門のITシステムでありますが、これまでは個別の組織ごとにカスタマイズ、特化されたものが使われてきて、相互に連携ができないような分野でございます。例えば水道のような分野が典型でございますけれども、これは人口減少や熟練技術者の引退によって個々の自治体や事業体単独での事業の維持や管理が難しくなってきているわけでございますけれども、こうしたものの連携を進めるためには、当然それぞれの事業体で使っておりますITシステムが統一されないと連携が進まないという実態がございます。そうした仕様の統一を進めるための前提となる共通技術仕様の開発も、このIPAのアーキテクチャー設計支援の中で担おうとしております。
最後になりますけれども、三つ目として、こうしたデジタル技術の活用がふえていきますと、規制のスマート化の中でもさまざまなデータを使おうという動きがふえてまいるというふうに考えております。そうした場合に、関係事業者で共通して利用可能な制御管理システムや、そのリスクマネジメントのあり方を示すようなアーキテクチャーを設計するというのも新しいIPAの役割だというふうに考えております。