初鹿明博の発言 (文部科学委員会)
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○初鹿委員 つまり、各議員の皆さん方が、地元の人の中でこの人を呼びたいという人があったら伝えて、その人たちに対して招待状が、全員に行くかどうかは内閣府が最終的に判断するので選別はあるのかもしれないけれども、一定の内閣府の要項の範囲の中で対象となる人には案内状を出していたということが今の大臣の答弁で明らかになったという理解でよろしいですね。
では、次、この問題はおいておいて、記述式の試験に移らせていただきます。
ちょっと質問の順番を変えて、まず皆さんに、この試験の何が問題かというと、そもそもこれは記述式の問題と言えるのかということと、採点が本当にこれで適切なのかということを先に説明をさせていただきたいと思います。
まず、ちょっとパネルを用意してきたのでパネルを見ていただきたいんですが、資料の五ページを見てください。東京大学の文系のことしの試験問題です。ここに書いてあるとおり、「座標平面の原点をOとし、」云々と書いてありますが、ここで、「qとrをpで表し、p、q、rそれぞれのとりうる値の範囲を求めよ。」というのが問一なんですよ。
これは代々木ゼミナールの解答例を使っていますが、今、消していますけれども、大臣、こういう問題で、解答ってこうなるんですよ。これ全部が解答なんですね、記述式というのは。つまりこれが、全部書くのが記述式問題ですよ。皆さんもそういう理解じゃないですか。
ところが、今回導入するという記述式というのは、こういう問題なんですよ。ここに解答欄(い)というのがあって、「解答欄(い)に記述せよ。」と書いてありますが、答えは、こういう一つの数式を書く、3cos云々という。
これは、マークシートで、一何々、二何々、三何々、四何々、五何々というものが、幾つかの選択肢があってそこから一つ選ぶのとこれを書くのと何が違うんですかということなんですよね。何が違うかといったら、この式を自分で書くというだけのことです。基本的に計算はしなければなりません。だから、問える思考力というのは基本的に一緒です。ただ、選択肢があるから、全くわからなくても勘で書いたら当たるかもしれないというだけの違いです。
でも、じゃ、そんなに簡単に当たるのかということですが、次の問題をいきますね。
これは大学入試センターのプレテストのページの中にあった参考例という問題であって、プレテスト自体ではありません。
例えば、ここの数式、イからキまで数字を書いて、全部当たったら、これは正解になるんですよ。これ、y=-5/2x2+220xなんですよ。イはマイナスだから、多分プラスとマイナスのどっちかを選ぶ。あとはゼロから九までの数字を選んでいく。そうすると、五個数字を選んで、プラス、マイナス、二つ、どっちか選ぶということになると、ゼロから九までの十の数字を選ぶものが五通りあるわけですから、これで一万通りあるわけですね。それの掛ける二だから二万通りの答えがあるわけですから、当たる確率は、まぐれで当たる確率は二万分の一です。わかりますよね。だから、そんなに簡単じゃないんですよ。
だから、今のマークシート方式でもまぐれ当たりというのはほとんどなくて、基本的には計算をして出すから、思考力を問うということでは、先ほどの、ただ単にこうやって書くものと、こうやって選ぶのと、何ら遜色がない問題になっているわけです。ただ、何が違うかといったら、さっき言ったまぐれ当たりがあるかもしれないという、本当にすごいわずかな確率で。
そして、採点ということで考えると、マークシートは機械でやりますから、間違いはありません。しかし、例えばこれですね、3cos云々となっていますけれども、例えばこれはcosをcasと書いたら正解にするのか間違いにするのかとか、字が汚くてcなのかsなのかわからない場合とか、そういう場合に、記述式だと採点に混乱をする。そう考えたら、記述式にするよりもマークシートでやった方がいいんじゃないでしょうか。
大臣に伺いますけれども、この形式で記述式と言っていますが、予備校の先生たちでこの問題に取り組んでいる先生方は、これは空所補充問題だという言い方をしておりましたが、この形式の記述式と現在のマークシートと何が違うのか、どこが変わるのかということをきちんと説明してください。