内田聖子の発言 (外交防衛委員会)

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○参考人(内田聖子君) まあ百倍かどうかは分かりませんけれども、基本的に私も、今回の協定はアメリカ側の勝利であると。
 理由は、さっき申し上げたように、日本のこの交渉の最大かつ唯一の目的、目標は、高関税措置を回避すると、ここに設定したというところが決定的だと思っています。それを避けるために農産物の関税を下げていくという話がありまして、しかもこれ、実はアメリカは、何というか、勝手にTPPを抜けたわけでして、そこで失った利益を欲しいという主張自体は、これは多国的交渉ルールからすれば何を勝手なことを言っているんだということでして、むしろ日本はそこで強くTPPに、じゃ戻りなさいと言ってもよかったですし、あるいは、入れて、交渉するからという、日本の利益をどんどんどんどん突き付けていけばよかったぐらいに私は思っています。
 ところが、実際には逆に、先に農産物の関税の削減については、TPPや日EU・EPA、つまり過去の経済連携協定のレベルという手のうちを先に出しちゃったんですね。先にコミットしちゃったんですね。そうすれば、アメリカはもうそれもらえるねということで、当然、いや、じゃ自動車関税などは譲歩しないよということになりますので、これは交渉術としてもいろんな問題があるのではないかと思っております。

発言情報

speech_id: 120013950X00720191128_042

発言者: 内田聖子

speaker_id: 132

日付: 2019-11-28

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会