内田聖子の発言 (外交防衛委員会)
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○参考人(内田聖子君) ありがとうございます。デジタルのことは先ほど申し上げられなかったので、ありがとうございます。
デジタル貿易協定の方は、先ほど中川先生からも御指摘ありましたが、TPPをベースにして、そしてアメリカにとってはもう一段USMCAがあって、ちょっとアップデートされていて、さらに、ほぼUSMCAと同じものが規定であるわけですが、ソースコード、アルゴリズムというのは、ソースコードの開示の禁止というのはTPPではありましたが、アルゴリズムは今回入っているということですね。
これは、この部分、デジタルは非常に新しい分野でして、概してどの国も、規制とそれから企業の利益あるいは自由というところのバランスを非常に、バランスを取ることにみんな苦心していて、どれが正しいということはすぐモデルとして出てきませんけれども、EUであれ中国であれインドであれ、やっているわけです。
今回のデジタル貿易協定についての私の懸念は、やはり、この資料の中、後ろの方で、七十二という通番のところをもう見ていただければと思うんですが、TPPと比較してもそうですし、日EUと比較してもそうですし、非常に、いわゆるITやプラットフォーマー企業に有利な規定が作られた、世界で一番そういう意味では企業フレンドリーな規定だと思っています。
日本は国内法を変える必要がないので、余りこの実感がないようなんですけれども、国際的なルールを今作っているという中で、やはり日米が突出してこのような強いルールを作ることは、全体のルール作りに寄与するという考え方はあるんですが、逆に私は、例えば中国やインドやEUという国は全く日米のデジタル貿易協定とは違う思想と具体的な規律を持っていて、そこに非常に刺激するというか、コンフリクトを起こしていくということを懸念しています。実際に、WTOの電子商取引ルール交渉も今やっている中ですが、ほかの国はこの貿易協定を実は非常に警戒をしているという実態もあると思っています。