内田聖子の発言 (外交防衛委員会)

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○参考人(内田聖子君) ありがとうございます。非常に重要な論点だと思っています。
 企業の側からすれば、それは知財に属すかどうかは別として、アルゴリズムというのはまさに企業にとっては一番重要な遺伝子というか設計図というか、そこなので、それをやみくもに開示したくないというのは企業の論理としてはあって、アメリカなんかはやっぱりずっと、そのソースコードであれアルゴリズムであれ、それを開示させなかったことによって企業が大きく育ってきたという経緯があります。
 ただ、これ、今アルゴリズムという、特にAIで使われていますが、それがいろんなところに影響を及ぼすようになって、やはり全てがクローズドでいいのかという議論はアメリカでもありますし、これ、USMCAにもこのアルゴリズム、ソースコードの開示要求禁止は入っていて、カナダの研究者なども公共政策との兼ね合いでいいのかという提起はしています。
 例えばですけれども、AIで自動車、自動運転、自動走行車というのが恐らく今後一般的になってくるでしょう。じゃ、事故が起こったとき、あるいは今農村でもドローンどんどん飛ばして、それもAIで全部気象状況から計算して勝手にやっている。それ身近になってくると、そういう事故が起こったときに、じゃ、なぜ事故が起こったのか、何が間違いだったのか、これは捜査をしなければいけないわけで、その際に開示要求というのはもちろんなされるべきなんですね。
 一応、デジタル貿易協定の中には、一定の規制機関又は司法当局が、他の締約国に対し、特定の調査、検査、検討、執行活動又は司法手続のため、開示要求はできることには一応なっていますけれども、この文章は割と解釈の余地というか、定義がそんなに明確じゃないので、例えば消費者の権利が侵害されたと思うようないろんな事例が出てきたときに、どこまで開示要求して通るのかどうかというのは、非常にインプリメンテーションの、実施のところでいろいろ問題になってくるんじゃないかというふうに懸念をしています。

発言情報

speech_id: 120013950X00720191128_058

発言者: 内田聖子

speaker_id: 132

日付: 2019-11-28

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会