江田康幸の発言 (環境委員会)
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○江田(康)委員 公明党の江田康幸でございます。
本日は、小泉大臣の大臣所信に対する質疑をさせていただきます。
冒頭ではございますが、現在、新型コロナウイルスの感染拡大が続いております。学校の休校やイベントの自粛、また外出自粛、さらには観光客の激減など、やはり国民生活や日本経済に大きな影響が出ているわけであります。政府におかれましては、感染拡大の防止を徹底して行っていただきたい、また、国民の健康、生活を守るためのあらゆる手段を講じていただきたいということを申し上げて、きょうは環境委員会でございますので、質問に入らせていただきます。
まず、気候変動対策について質問をさせていただきたいと思います。
昨年九月開催された国連気候アクションサミットにおきましては、六十を超える国そしてまた地域が、二〇五〇年までに温室効果ガスの実質排出ゼロ、カーボンニュートラルを実現する旨を表明するなど、多くの国から野心的な表明がなされた一方で、前向きな取組をしていないのではないかという我が国に対する批判がありました。また、その後のCOP25においても、グテーレス国連事務総長を始め多くの国々から各国がもっと野心的な目標を表明すべきという発言があり、各国に対して二〇五〇年のカーボンニュートラル実現という野心の表明を求める流れはますます強くなっている、そのように私は感じております。
日本に対する批判は二つ。それは、今、国際社会の中で、二〇五〇年実質排出ゼロを表明できないことへの批判、それともう一つは、それを実現していく上においては大きな障害となる石炭火力の推進、これについて日本への批判がある、そのように思っております。
大臣も所信表明の中で、幾ら我が国の気候変動に対する政策、取組を訴えても石炭批判の前にかき消されてしまう、そこに悔しさを感じるとおっしゃられているとおりで、私も悔しさを覚えるわけであります。
この二点について、我が公明党は、今国会の本会議におきましても代表や幹事長の方から発言させていただきましたけれども、まずは二〇五〇年を視野に排出ゼロをやはり目指すべきだという提案をさせていただきました。また、そのために石炭火力の新設を禁止するような思い切った対策に転じていく必要があるのではないかということも提言をさせていただいたところでございます。大臣、ともにこれらを実現できる具体的な道のりを示していこうではありませんか。そのために、きょうもまた大臣と質疑応答をさせていただきたいと思います。
一つは、革新的環境イノベーション戦略についてお伺いをさせていただきたい。
この長期戦略は、G7で初めて、今世紀後半のできるだけ早い段階でカーボンニュートラルを実現するということを打ち出したものであり、画期的なものだと評価されてしかるべきものだと私も思っております。それに加えて、今年一月には、この長期戦略を実効性あるものとして、その道筋を国民や企業がわかりやすく認識できるものとして革新的環境イノベーション戦略を策定して公表をしたところであります。
その中身でありますけれども、私も革新的環境イノベーション戦略は大変画期的なものと評価しているんですけれども、例えば、今CO2を多く排出する産業分野は多く言えば三つ、製鉄、そしてセメント、さらには電力、こういうところは格段のCO2を排出する産業界でありまして、これらはやはり、石炭を用いなければ、若しくは必ずCO2が出る、そういう製造工程を今までとっているからそのようになるわけであります。
これらに対してこの革新的環境イノベーション戦略では、例えば製鉄においては、石炭、炭素のかわりに水素、それは再生可能エネルギー由来の水素が一番いいわけでありますが、水素を還元剤として用いて全くCO2が出ないゼロカーボンスチールをつくる、こういうことであります。これは、製鉄、鉄鋼の業界の皆様から提案があっている、すばらしいことだと私は思います。
さらには、セメント。セメントは、その工程の中から必ずCO2は出るようになっております。そのCO2を分離回収してコンクリートに吸収させて、CO2吸収コンクリートを開発していく。これもまた大変画期的なことでありまして、年間四十三億トンが削減できる。先ほどの製鉄は年間三十八億トンです。我が国は年間十二億トンですから、はるかに削減量は大きいわけであります。
最後に、電力。これは、批判を受けている石炭火力等があるかと思いますけれども、IGCCやIGFCというすぐれた高効率の石炭火力、ここからもCO2は出るわけでありまして、先ほどのように、三〇%の削減はIGFCではできるわけですけれども、やはりCO2が出る、それを回収してゼロエミッション石炭火力ができる、そういうことを示す技術であります。
こういうカーボンリサイクルという画期的な技術を確立していけば、ほかにはCO2を大量に吸収する藻とか、そういうことから原料とするジェット燃料なんかもできるわけでありましょう。
そういうような非常に夢のある、またCO2を削減できる、こういう具体的な戦略を我が国は持っているんだということを明確に世界に示していく、こういうことが非常に必要だと思っておりますが、このことについて、革新的イノベーション戦略について、どのように脱炭素社会またビヨンド・ゼロを達成されるのか。政府、特にきょうは経済産業省も来ていただいておりますので、環境省と経産省にお伺いをまずはさせていただきます。