神野直彦の発言 (厚生労働委員会)

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○参考人(神野直彦君) 特に新しいというわけじゃないんですけれども、一番重要なのは、そういう問題意識からいって、適用拡大というのが一番重要なのではないかと思っております。そもそも、被用者といいましょうか、労働市場で働いているにもかかわらず被用者保険の方に入れない人たちをなるべく網の目の中に入っていく、抱えていくということが重要だと思います。
 ちょっとこれ、私の個人的な意見なんですけれども、確かに、日本の貧困だと言われていたことについて言えば、これまで女性の貧困だと言われていたのは、高齢者のうち女性で単身者と言うと怒られちゃいますが、一人家族という方が大体四〇%ぐらいで、あっ、高齢者の中の話ですよ。その方々が、言わば社会保険といいましょうか、セーフティーネットに入れないという状態の場合が多かったので、あっ、これ離婚をした場合です、死別じゃなくてですね。
 ところが、現在ちょっと変わってきているのは男性の方なんですね。単身世帯でお暮らしになっている高齢者の六割が、これが一回も、こう言っちゃあれ、結婚されていない方なんですね。つまり、日本のような社会ではこれまでずっとジェンダーバイアスありましたので、女性を扶養できない人々は、つまり、その人たちは自分でも社会保険入っていないのでどうするかという問題が出てきておりますので、とにかく社会保険のネットの中にそういう人たちを積み込んでいくというのが一番重要だというふうに考えています。
 あとは、私、七十一を過ぎまして、平均健康寿命を突破しているわけですね。そうすると、生まれて初めての経験ですから非常に戸惑うことばかりなんですけれども、前から主張していたんですが、むしろ社会保険国家からこれから社会サービス国家に移行していく必要があるんじゃないかという提唱をしていたんですが、高齢者になって分かることは、お金をもらうということよりもと言っては変ですけど、やっぱりサービスを充実させてもらうというのがポイントだというふうに思っていますので、年金制度の周りの社会保障制度ですね、様々なサービス給付というようなことを含めて、環境づくりというか、それがどの程度あるかということによっても年金額決まってきますので、そこを考えることが重要だと思います。
 私の父は今百二歳、母は九十五歳です。そうすると、老老介護になっていったときに何が大変かというと、サービスなんですよ。徘回しちゃうとか、どうやって止めるかといってひもを付けておくわけにいかないわけで、どうしてもやっぱりサービス給付を充実させてもらう、で、それとセットで、年金みたいな現金給付とサービス給付とをセットで高齢者の生活を支えるということが重要なのではないかというふうに思っています。

発言情報

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発言者: 神野直彦

speaker_id: 25094

日付: 2020-05-26

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会