藤本隆宏の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(藤本隆宏君) ありがとうございます。
本質的なところだと思います。私の親戚も品川で部品削ったりやっております。非常にその辺よく分かります。
実際、大田区でも中小企業の数は恐らく半分以下に減っていますね。墨田区でも恐らく半分以下に減っているということは、これはあります。実際、この三十年間で日本の製造企業の数は恐らく半分ぐらいに減っちゃっていると思います。だから、そこはまあ厳しい部分ですね。ただ、これは競争ですからある程度仕方がないところもあるし、この低成長下ではある程度仕方がなかった。
逆に言うと、一社一社生き残った企業は大きくなっているわけであります。なぜならば、この三十年間、これ統計見ていただければ分かりますけど、大体、百十、百兆円ちょっとぐらいの付加価値でずっと来ている。だから、先ほど言った、なぜ負けなかったというのはそういうことでありまして、今でも百十兆円、つまり日本のGDPの二〇%以上がまだ製造業。製造業が二〇%以上ある国は、恐らくG7では日本とドイツだけです。だから、先ほど言った負けなかったというのはここなんですね。ですから、結果として数は確かに半分になってしまったんだけれども、残った企業はかなり強くなっていると。
それから、企業が減ったから現場が減ったかというと、これ実は、確かに大田区の蒲田の周辺からは減っているんだけれども、結構外へ出ているんですよね、うちの親戚もそうですけど、結構外へ出て作っていますので、日本全体で見ると現場が思ったほど減っていないということはあると思います。
それぞれが、先ほど言いましたように、この物すごいハンディをしょって三十年やってきましたので、実はいろんな意味で強くはなっているわけであります。ですから、私は、確かにおっしゃるように、昔と違うなという厳しい部分もあるんです。決してのうてんきなことを言うつもりないんですけれども。ただ、負けている負けているという感じじゃないと。少なくとも三十年、これ、この二十倍の賃金ハンディをしょって戦ってきて負けなかったということは、これは実はすごいことじゃないかなというふうに思っておりまして、この力を生かしてやっていけばまだまだチャンスはある。
ただ、そこはやっぱり商売改善と物づくり改善を同時にやらないと、物づくり改善だけではいかんともし難いということではないかというふうに思っております。