上田孝の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(上田孝君) ありがとうございます。
 今の重工メーカーからそれ以外の中手というところの人材の問題なんですけれど、御案内のとおり、日本の大手いわゆる造船会社、大手さんというのは、船、造船が祖業でありまして、祖業からスタートして各社各様なんですけれど、もう今、全社ベースの数%程度の売上げしかないと。祖業が転じた別の事業が多角化していると言われる、これはもう当然、企業ですから当然のことなんです。
 先生がおっしゃったその人材の問題でいくと、かつて、まあ今でもそうですが、大手のエンジニアのレベル、やはりそれは相当レベルが高い。そして、そういう方々を先ほど来の中手に一定のタイミングで来ていただくという、要するに再就職的なこと、あるいは具体的な研究としてというようなことの動きがあったのも事実ですし、現在進行形であると思うんです。
 私、他の産業をいろいろ見ていまして、他の産業で、その大手終わった人たちが中国、韓国に行っちゃったということで、まあ失礼だけど敵に塩を送ったというような表現で、言いますと、そういうことを言われた時代があるんです。現にそういう産業があります。
 造船は、やはり造船に参入している人たちはやっぱり国に対する思い強いですし、オールジャパンで何とかやるというのが非常に強いものだから、大手さんのエンジニアが中手の各社に入っているのはそのとおりです。例えば、私どもの会社でも設計のいわゆる親分は某大手から来ていただいているんです。現場の所長をそういう人がやっているということも多いんです。だから、そういう意味で大手、中手の紐帯は極めてうまくいっていたんではないかと。
 ただ、現在の問題は何かというと、その大手さん、これを言ったら大手の方に怒られますけれど、現に大手さんの社内的ウエートが落ちている、すなわち人材も薄くなっている可能性があるとすれば、これを、そういった構造でシフトできない。その問題を解決するために、オールジャパンでそういう人たちの人材をうまく活用できる何かプールをつくって、そして技術開発をやろうじゃないかというのが一点。
 もう一つは、今回のJMUと今造さんのあの考え方は、営業と技術を一緒にやろうじゃないかというのは、まさに多分そういうことをもくろんでおられるに違いないです。だから、そういうやり方を工夫していくことによって、やはりその大手さんの持っている技術力、そして中手がここまで養ってきた技術力をうまくコンバインして、やっぱり強くならないといかぬということであろうと私は思います。
 以上です。

発言情報

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発言者: 上田孝

speaker_id: 12341

日付: 2020-06-03

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会