伯井美徳の発言 (文教科学委員会)

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○政府参考人(伯井美徳君) お答え申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症の拡大を受けまして、高等教育行政におきましては、大学等に対して、三月には、遠隔授業が自宅で受講可能であること、あるいは遠隔授業で修得できる単位の上限への算入が不要となる場合を示すなど、ルールを明確化するとともに、大学における遠隔授業の環境整備に努めてきたところであります。現在、約八五%の大学で遠隔授業が実施されており、そのうち一部面接で授業を行うなど、両方、遠隔と面接を併用している大学が約六〇%となっております。
 なお、オンラインによる遠隔授業につきましては、授業実施に当たっての時間的、場所的制約がなくなることであったり、あるいは繰り返し授業内容を視聴するということで、復習、反転授業の実施など授業の質を高めるということにつながるというメリットが考えられる一方で、課題としては、実験、実習への対応であったり、やはり対面での交流を望むという学生の声も多く出てきているところでございます。
 今回の経験を踏まえまして、このせっかく進んだオンライン対応というのを後退させずに、かつ、遠隔授業と面接授業それぞれの良さを効果的に組み合わせたハイブリッドな教育を実現していくことが重要と考えておりまして、そうした好事例の横展開を始め、その質保証を前提とした更なる規制緩和あるいは設置基準の在り方の検討など、必要な検討を行っていく必要があると考えております。
 また、オンラインを活用した国際交流の拡大という点におきましても、今後、コロナ禍を踏まえたジョイントディグリーあるいはダブルディグリーといった国際教育プログラムの展開、あるいは留学生交流政策の在り方についても検討を進める必要がございます。さらに、社会人のリカレント教育の活用ということも重要な視点であるというふうに認識しております。
 さらに、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえたニューノーマルな高等教育の在り方ということに向けまして、文理の枠を超えて普遍的な知識、理解あるいは汎用的技能を身に付け、あるいは論理的思考力を持って社会を改善し、自立していけるような人材育成に更に高等教育において努める必要があるというふうに考えておりまして、このため、学修者本位の教育により転換し、その専門知識だけでなく、文理横断、分野横断的な学修ができるように、学位の組織の枠を超えた学位プログラムであったり、大学間の自前ではできない教科の単位互換であったり、そういう大学間連携の推進を更に進めることも必要というふうに考えております。
 また、数理、データサイエンス等の基礎的な素養を持ち、データを活用して新たな価値を創造するという人材の育成のため、数理、データサイエンス、AI教育の展開ということを全国的に進めるための国としての認定プログラムの推進などの取組も必要というふうに考えております。
 こうした考え方で、引き続き、国際的な大学の共創、連携、あるいはデジタル化の進展に対応するという観点で、新型コロナウイルスの影響により明らかになった課題も踏まえて、柔軟かつ強靱な仕組みの高等教育の構築、次世代の高等教育の在り方についてしっかり検討し、施策の推進をしてまいりたいと考えております。

発言情報

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発言者: 伯井美徳

speaker_id: 22893

日付: 2020-07-22

院: 参議院

会議名: 文教科学委員会