尾身茂の発言 (予算委員会)
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○参考人(尾身茂君) どうも、このような機会を与えていただき、ありがとうございます。
この半年間、私どもは多くのことを学んできたと思います。まず、本日は学んできたところの中の五つのポイントをまずお話をさせていただきたいと思います。
一つ目は、本感染症は、普通に町を歩いていたりマスクなど感染対策をした上でのショッピングなどでは感染のリスクは極めて低いと考えられること、クラスターが起きた場所は接待を伴う飲食店あるいは一般の飲食店あるいは職場など様々でありましたが、共通した点としていわゆる三密、大きな声、不十分な換気などがあったということであります。
二つ目の点は、多くの人は感染しても症状が軽い場合が多いこと、そして高齢者や基礎疾患のある人は感染すると重症化しやすいこと。
三つ目は、緊急事態宣言解除後の再度の感染拡大は主に東京の接待を伴う飲食店を発端として全国に広がったこと、様々なクラスターが発生しましたけれども、早期に対応した場合には早期に収束できることが分かったこと。
四つ目ですが、流行の早期には治療薬の選択に文字どおり臨床科の先生方は手探りの状態でありましたが、ここに来て標準的な治療薬の選択について確立されつつあること。
最後、五番目ですが、今回、さらに、再確認されたことでありますが、爆発的な感染拡大が起こらなくても、あるいは起こる前に病院、医療機関や保健所は早くから逼迫、疲弊すること。この五つの点であります。
以上のことを踏まえれば、本感染症は感染のリスクをゼロにすることはできないかもしれませんが、社会経済を回しながらコントロールする、あるいはマネージすることは可能だと私は考えています。そのためには、たくさんありますけれども、本日は以下の三つの点を政府にお願いできればと思います。
まず一点目でありますが、それは戦略的な検査の拡充であります。
今よりも検査のキャパシティーを強化することの必要性については、恐らくこれは国民的なコンセンサスが得られていると思いますが、さて、この拡充した検査をどのように、あるいはどのような人に、あるいはどのような状況に実際行うかということについては国民的なコンセンサスが必要で、基本的な考えをお示しする時期に来たと思います。
二点目は、重症化予防についてであります。
先日の安倍首相の発言にもあったとおり、重症化予防はこれからも極めて重要な柱の一つでありまして、医療機関がしっかりと診療でき、院内感染が起きた場合には素早く対応ができるよう、医療機関あるいは保健所への効率的、効果的な人的及び財政的な支援を是非お願いしたいと思います。
三点目、最後ですが、感染拡大防止についてであります。
緊急事態宣言後の先ほど申しましたように感染拡大は接待を伴う飲食店から発生したことを踏まえれば、これからもこのことが起きる可能性は十分考えられますので、歓楽街に相談や検査が気楽に受けられるような言わば相談センターのようなものを是非つくっていただきたいと思います。
以上三点が私からの政府へのお願いであります。
どうもありがとうございました。