脇田隆字の発言 (予算委員会)
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○参考人(脇田隆字君) ありがとうございます。お答えいたします。
非常に幅広い御質問ですのでお答えなかなか難しいんですけれども、この新型コロナウイルスは、二〇〇三年に流行しましたSARSウイルスに非常に近いウイルスということはもう既に知られています。ただ、その性質はかなり違っております。SARSウイルスの感染の場合は、その感染者はほぼほぼ発病をして、発病していると感染力があるということですので、感染者は発症者を見付けて隔離をすれば、その流行は抑えられるという特徴がありました。
一方で、この新型コロナウイルスは、その感染をした後に呈する症状が様々でございます。無症状であったり、軽症であったり、肺炎を起こしたり、肺炎の中でも重症化するという様々な病態を示すということが特徴であるために、無症状の人は動き回るわけですね。病院にも行かないと。そうしますと、そういう人たちが感染をさせる危険性もあると。それから、症状が出たとしても、その症状が出る前に感染力が強いという報告が出ています。そうしますと、なかなかそのアウトブレークをコントロールするのが非常に難しいということが一つ挙げられます。
ただ、そこのところは、これまでクラスター対策班の解析で分かってきましたことは、感染力は比較的強くないのではないかと。つまり、十人の感染者がいたとして、そのうち八人を調べると、誰にもうつしていないということが分かります。残り二人の人がたくさんの人にうつしていく。その人たちがどういうところでうつしているかということが、調べると、密閉、密集、密接した場所で多くの人にうつしていると。これが言わばクラスター感染ということになります。
特に、発声をしたり、それからジムのようなところで運動をして呼気が荒くなると感染をしやすくなるという、そういうことが分かってきましたので、先ほど竹森先生が言われたように、そういった場所を避けると、ハイリスクの場所を避けることによって感染の伝播を抑えることができると、そういうことが分かってきたということになります。
それで、治療等に関しましても新たな知見が生まれてきていますので、効果のある抗ウイルス薬の開発が今望まれているというところになります。
以上になります。