予算委員会

2020-05-20 参議院 全88発言

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会議録情報#0
令和二年五月二十日(水曜日)
   午後三時三十分開会
    ─────────────
   委員の異動
 五月十一日
    辞任         補欠選任
     東   徹君     片山 大介君
     伊藤  岳君     田村 智子君
     倉林 明子君     大門実紀史君
 五月十二日
    辞任         補欠選任
     熊谷 裕人君     有田 芳生君
     石井 苗子君     柳ヶ瀬裕文君
 五月十三日
    辞任         補欠選任
     柳ヶ瀬裕文君     石井 苗子君
     山添  拓君     岩渕  友君
 五月十四日
    辞任         補欠選任
     中西  哲君     森 まさこ君
     岩渕  友君     倉林 明子君
 五月十五日
    辞任         補欠選任
     森 まさこ君     中西  哲君
     倉林 明子君     山添  拓君
 五月十八日
    辞任         補欠選任
     高橋 克法君     岡田 直樹君
     山添  拓君     武田 良介君
 五月十九日
    辞任         補欠選任
     中西  哲君     高橋 克法君
     武田 良介君     山添  拓君
 五月二十日
    辞任         補欠選任
     岡田 直樹君     中西  哲君
     高橋 克法君     高橋はるみ君
     有田 芳生君     熊谷 裕人君
     大門実紀史君     小池  晃君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         金子原二郎君
    理 事
                石井 準一君
                福岡 資麿君
                三宅 伸吾君
                山田 修路君
                森 ゆうこ君
                蓮   舫君
                浜田 昌良君
                浅田  均君
                山添  拓君
    委 員
                青山 繁晴君
                朝日健太郎君
                石井 正弘君
                小川 克巳君
                小野田紀美君
                大野 泰正君
                太田 房江君
                こやり隆史君
                古賀友一郎君
                佐藤 正久君
                高野光二郎君
                高橋はるみ君
                滝沢  求君
                中西  哲君
                松川 るい君
                元榮太一郎君
                山田  宏君
                伊藤 孝恵君
                石川 大我君
                石橋 通宏君
                熊谷 裕人君
                塩村あやか君
                杉尾 秀哉君
                田村 まみ君
                徳永 エリ君
                福島みずほ君
                矢田わか子君
                伊藤 孝江君
                里見 隆治君
                高瀬 弘美君
                竹谷とし子君
                石井 苗子君
                片山 大介君
                小池  晃君
                田村 智子君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        藤井 亮二君
   参考人
       新型インフルエ
       ンザ等対策有識
       者会議基本的対
       処方針等諮問委
       員会会長     尾身  茂君
       新型コロナウイ
       ルス感染症対策
       専門家会議座長  脇田 隆字君
       慶應義塾大学経
       済学部教授
       新型インフルエ
       ンザ等対策有識
       者会議基本的対
       処方針等諮問委
       員会構成員    竹森 俊平君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○参考人の出席要求に関する件
○予算の執行状況に関する調査
 (新型コロナウイルス感染症への対処等に関す
 る件)
    ─────────────
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金子原二郎#1
○委員長(金子原二郎君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 まず、理事の補欠選任についてお諮りをいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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金子原二郎#2
○委員長(金子原二郎君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に山添拓君を指名いたします。
    ─────────────
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金子原二郎#3
○委員長(金子原二郎君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 予算の執行状況に関する調査のうち、新型コロナウイルス感染症への対処等について、本日の委員会に新型インフルエンザ等対策有識者会議基本的対処方針等諮問委員会会長尾身茂君、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議座長脇田隆字君及び慶應義塾大学経済学部教授・新型インフルエンザ等対策有識者会議基本的対処方針等諮問委員会構成員竹森俊平君を参考人として出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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金子原二郎#4
○委員長(金子原二郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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金子原二郎#5
○委員長(金子原二郎君) 予算の執行状況に関する調査のうち、新型コロナウイルス感染症への対処等に関する件を議題といたします。
 本日は、本件について参考人の方々から御意見を伺うことといたします。
 この際、参考人の方々に一言御挨拶を申し上げます。
 本日は、御多忙中のところ本委員会に御出席をいただきまして、本当にありがとうございました。本委員会を代表いたしまして厚く御礼を申し上げます。
 本日は、参考人の皆様から忌憚のない御意見を拝聴いたしまして、今後の調査の参考にいたしたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
 次に、会議の進め方について申し上げます。
 まず、お一人十分程度で御意見をお述べいただき、その後、委員の質疑にお答えいただきたいと存じます。
 なお、御発言は着席のままで結構です。
 それでは、まず尾身参考人にお願いいたします。尾身参考人。
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尾身茂#6
○参考人(尾身茂君) 尾身でございます。よろしくお願いします。
 四点を申し上げさせていただきます。
 まず一点目は、緊急事態宣言発出の効果についてであります。
 四月上旬に爆発的感染拡大、いわゆるオーバーシュートの軌道に接近し、都道府県によっては医療崩壊の寸前の地域もありました。しかし、四月七日の緊急事態宣言発出の前後から、市民の懸命なる努力のおかげで、感染は今のところ確かに終息の方向に向かいつつあります。
 日本は法律的な拘束力を持たず、他国のようなロックダウンもせず爆発的感染拡大を回避できたのは、極めて困難な状況に対しての市民の努力のたまものだと思います。今の感染状況は、東京都を例に取って言えば、三月上旬から中旬の、感染者が急激に増加したその直前のレベルに戻っております。
 二つ目であります。これから何が起こるかについてであります。
 早晩仮に全都道府県が緊急事態宣言から解除されたとしても、あるいは報告者数ゼロが短期間続いたとしても、見えない感染が続いていると考えるべきだと思います。冬の到来を待たず、再び感染の拡大が起こることは十分予測、予想されます。
 社会経済活動を再開した諸外国では、比較的早期に再度感染が拡大した例も報告されています。その際は、徐々に感染が拡大するというよりは、クラスター感染が突然顕在化することがあり得ると考えております。これからは、社会経済活動を徐々に再開しながら、感染拡大防止のための努力を継続することが極めて重要だと思います。
 この三か月で我々は多くのことを学んできたと思います。一つ目、感染のリスクが高く、クラスターが発生しやすい場所、状況が分かってきたこと。二つ目、身体的距離の確保、フィジカルディスタンスの確保、マスクの着用、手洗いの実施など、基本的な感染対策が感染防止に有効であること。三つ目、高齢者施設や病院がクラスターとなっている例が多く、引き続きこうした場所での徹底した感染対策が重要であること。こうした点を十分注意しながら社会経済活動を徐々に再開していくという、言わばめり張りの付いた対策が求められると思います。
 三番目は、各都道府県の知事にお願いしたいことであります。
 感染状況、医療の供給体制、検査の体制などの様々な指標を国の支援を得ながら定期的に評価していただき、感染拡大の兆候があれば速やかな対策を取っていただければと思います。また、感染拡大に備えて、医療提供体制や検査体制の強化、発熱外来の更なる増設、保健所体制の強化など、今までと変わりなく強いリーダーシップを取っていただければと思います。
 最後に、国にお願いしたいことであります。
 医療機関、保健所、自治体の職員の皆さんは、極めて困難な状況の中、日々懸命な努力を続けていただいております。国としては、地方自治体を尊重しつつも、今まで以上にこうした現場に対し支援をしていただければと思います。
 具体的な例を挙げれば、一般の医療機関への感染防御具の供給を始めとして、各都道府県への技術的、経済的支援をお願いしたいと思います。また、迅速抗原検査については、その精度の評価及びPCR検査との役割分担について更なる検討をお願いしたいと思います。抗体検査についても、しっかりと精度管理を行った上で実行されたいと思います。また、市民が期待する治療薬やワクチンについては、安全性と有効性に関する適切な審査を行った上で使用していただければと思います。
 国内が終息方向に向かったとしても、感染が地球規模で終息しない限り、ウイルスの国内流入のリスクが続きます。したがって、特に医療資源の乏しい国々に対しての技術的、経済的支援もお願いできればと思います。
 最後に、これまで日本が取ってきた政策について、諸外国から誤解を受けることがないよう、しっかりとした説明をお願いできればと思います。
 以上でございます。ありがとうございました。
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金子原二郎#7
○委員長(金子原二郎君) ありがとうございました。
 次に、脇田参考人にお願いいたします。脇田参考人。
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脇田隆字#8
○参考人(脇田隆字君) このような機会をいただきまして、予算委員会の皆様、関係者の皆様に深く感謝をいたします。
 我が国では、一月から二月にかけまして、中国武漢市及び湖北省を中心とした地域からの感染の流入による第一波の流行及び三月以降の欧米からその十倍以上の規模の流入による第二波の流行がございました。
 二月七日には、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードが厚生労働省に設置されました。クルーズ船内における感染の対策及び国内の流行対策を議論をしてまいりました。
 そのアドバイザリーボードですけれども、二月二十日には形を変えまして、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議として設置をされております。構成員は、感染症、公衆衛生学、ウイルス学、臨床医学、社会学などの専門家で構成をされ、必要に応じて、座長の求めにより、そのほかの専門家にも出席を要請してきたところでございます。
 その上で、二月二十四日からは、科学的な分析、見地から、見解あるいは状況分析及び提言を発出してまいりました。厚生労働省内のクラスター対策班とは密接に連携をし、サーベイランスデータの分析から、この新型コロナウイルス感染者の約八割が他人には感染をさせないこと、しかし、残り二割の多くの部分が、密閉された環境で密集、密接することにより、多数に感染をするクラスター感染を起こすということを明らかにされ、その対策を提言してまいりました。
 このクラスター対策によりまして、第一波の流行に対しては一定程度の封じ込めがなされてまいりました。しかし、三月中旬以降、第二波の流行が拡大し、リンクの追えない新規感染者が増加をし、四月七日には政府が緊急事態宣言を発出、この流行対策として外出自粛要請を行ったところです。
 その間、営業自粛や休業要請も行われ、その途上、自粛要請で大丈夫なのか、あるいはロックダウンは必要ではないのかという声もありました。他方で、終盤には、経済が困窮していて自粛どころではないという声もありました。医療現場においても、三月後半から、本当にベッドが日に日に倍増をしつつ対応していただくこともあり、現場のスタッフの皆様の毎日の努力で何とか経過をできたところになります。
 市民の皆さんの各自の生活で御尽力いただき、この感染、終息の方向に向かっておるところであります。この終息の状況を今後も維持することが重要と考えておりますけれども、しかし、ワクチンの開発まで長丁場の対応が必要となると考えております。
 そこで、我々は、我々専門家は、今後、今回の緊急事態宣言の効果を科学的に分析をして今後の対策に役立てるということが重要と考えております。国会の皆様、政府、自治体の皆様には、引き続き対策に御支援をお願いいたしたいと考えております。
 最後に、新型コロナウイルス感染の被害に遭われました皆様の一日も早い御回復をお祈りしますとともに、不幸にも命を落とされた皆様には心より御冥福を申し上げて、私の最初の説明とさせていただきます。
 ありがとうございました。
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金子原二郎#9
○委員長(金子原二郎君) ありがとうございました。
 次に、竹森参考人にお願いいたします。竹森参考人。
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竹森俊平#10
○参考人(竹森俊平君) 私は医療関係者ではないので、まず自分の自己紹介からしたいんですが、私が今まで経済学の方で興味を持ってきたテーマというのは金融危機、経済危機と、そういったものであります。
 私の記憶を探ってみて、パンデミックがその原因で経済危機が起こったことがあるのかというのを考えてみたんですが、残念ながら知らないと。被害という点では、一九一八年から一九二〇年に、スペイン風邪と言われる、日本ではスペイン風邪と言ったスペイン・インフルエンザがあって、その死亡率は非常に深刻でしたが、当時は第一次大戦の終末期で、戦争があったためにそれを、景気を刺激したためか、不況にはならなかった。
 その当時を申しますと、戦争を遂行するために邪魔になるのでインフルエンザという情報は一切隠蔽し、一方で、アメリカ軍が初めてヨーロッパで大々的に展開されるというので輸送船の中にすし詰めになって、キャンプの中にすし詰めになって、ざんごうの中ですし詰めになって、病院ですし詰めになってという状態が続くわけで、そのアメリカからヨーロッパに行ったという説が強いですが、それで二千万から五千万という死者が出たということであります。
 今度、医療が主役である。ここにいらっしゃる先生たちは、医療の問題と同時に、景気にとっても一番大きな鍵を持っているわけですね。こういうことであるならば、経済学者としても、医療関係者の意見を聞き、協力してやっていかなければならないと考えたわけであります。
 西村大臣は、諮問会議とウイルス対策の諮問委員会の橋渡しを期待しているということですが、私個人からして、ともかく経済対策を考えるんだったら、医療関係のことがどうなっているか、ウイルス問題がどういうふうに展開しているかを知らなければ駄目だと思うわけです。
 よく今の経済対策を景気刺激策と表現することがありますが、私はこれは間違っていると思います。景気を見るには、渋谷とか新宿のもう繁華街ですね、その人出を見れば大体分かるんですが、今は渋谷、新宿に人がいないようにするということが政策のポイントであるときに景気なんか刺激できるわけがないわけでありまして、今の経済政策は基本的に困っている人を助けることが主眼であって、じゃ、景気対策はどうなのかと申しますと、アメリカの連銀のパウエル議長が、来年秋にワクチンが実用化するならば、恐らく景気が本格回復するのは来年の秋だろうと、これはざっくりした表現で非常に分かりやすいわけです。ただ、その前から経済の状況を良くしようということ、良くできるだろうかということを検討するためには本当に医療関係者との二人三脚が必要だというふうに今認識しているわけであります。
 今やっているのを、今やっているようなその措置をソシアルディスタンシング、私は社会的隔離と呼んでいますけれども、なぜそもそも社会的隔離が必要かと申しますと、SARSの場合は割と感染するとすぐ症状が出てくる、隔離することが簡単だった。ところが、新型コロナウイルスは潜伏期があって、その発症初期があって、そこでも感染するということですよね。潜伏期、発症初期の患者を一般国民と見分けるのができない、区別することが難しいということで、一般国民の接触そのものを下げる、つまり全体のアクティビティーを下げないとこの感染の拡大が防げないということから、この社会的隔離というのが広がっているわけであります。
 それを何とかしないで済むのか、済まないのかというと、これ、要するに検査をして分ければいいだろうという考えになるんですが、それでPCR検査という、一番スタンダードで精度が高いのがPCR検査と言われています。
 ところが、これ、今そのPCR検査を一番熱心にやっているドイツでも一日当たり実行できる件数が十万件。ということは、三百六十日で三千六百万件。ドイツの人口は八千三百万人おりますので、ドイツでも国民全部をひとわたり検査するのには二年以上掛かって、その間にもう一度その感染が起これば全部台なしになるということで、さすがのドイツでもこのPCR検査だけで隔離が可能だというふうには考えていない。となると、社会的隔離という方法も必要だというわけです。
 日本の場合、感染かどうか分からない部分のうち、感染者との濃厚接触があった人を経路を追跡して、そこをまず潰そうというか、そこをまず見付けようということをずっとやってきたんですが、だんだん感染者が増えてくるとそれだけでは十分にならなかったというのは皆様御承知のとおりだと思います。
 それで、社会的隔離をして感染者の、新しい感染者が増えることを抑えながら、潜伏期の人が有症者になったらそこの段階で検査をして、それを隔離をするということで感染者全体の規模を下げていくという作戦を取られたんだと私は理解しておりますけれども、その成果が出ていることは、今、尾身先生あるいは脇田先生がおっしゃったとおりだと思います。
 ただ、私は、今回の作戦が成功するとすれば、まああとちょっとだと思いますが、最大の貢献者は日本国民自体であって、今、脇田先生、尾身先生もおっしゃいましたが、この程度の緩い社会的隔離策でうまくいくかというのを、私の友人がニューヨークにいますが、何か日本の政策見たけど、こんなんじゃできるわけないだろうというような感じで送ってまいりまして、私自身、外から見ていて、これは電車を全部止めるとかバスを全部止めるぐらいのことをしなきゃ無理ではないかと思ったものが何とかここまで来れたというのは本当にすばらしいことだと思います。
 それで、ポイントはこれからどうするかということで、これからその隔離が、解除された、緊急事態が解除されたところで、まだそのワクチンもないし免疫もできていない、非常に薄氷の状態なのでもう一度スパイクが起こる可能性があります。スパイクが起こったら、その発生者のスパイクが起こる可能性があります。
 それにどうするかということが一番のポイントで、時間が経過している間に日本の体制も整ってきて、ITCの技術をいよいよ導入できるということで、接触アプリというものをこれから使うようになるわけですね。取りあえずは、接触した場合はその人のところに警告が行くだけですけれども、例えばその方の同意が取れれば、保健所との間でその同意を取れれば、私はこういう者ですと、私のところに、ここに住んでおります、私のところにこういうアラームが来ましたから、どうぞそれを利用してトラック、感染者のトラックをしてくださいというようなことができるわけですね。是非そういうことをしていただきたいと思うんです。
 ともかく、今後のことは、早く動く、もう一度この同じことが繰り返すというのは、恐らく国民にとっても心理的にだけではなくてビジネスの上でも大変なその不確実性があって困ることだと思うので、もうともかく行動を早く早く、その対応を早く早くということをしていく必要があるのではないかと思います。
 私は、危機のときにいろんなところで引用される一つの言葉がありまして、その言葉を引用したいと思います。十八世紀のスコットランドの哲学者のトーマス・リードという人が言った言葉ですが、鎖の強度、強さですね、はその一番もろい箇所の強度、強さに等しい、なぜなら、その鎖の一番もろい場所、部分が崩れたら鎖全体がばらばらになって崩れ落ちるからだという言葉があります。
 私は、このことは非常に考えるので、今、今回の危機でもって日本社会の中に弱い部分があった、それは中小企業であり、非正規の労働者であり、フリーランスの労働者であり、で、我々がまずするべきことは、先ほど申しましたように景気刺激というのは今の段階で余り考えられないので、むしろそういう弱い部分を何とか接合し、守りということを第一にするべきだと思います。
 また、これを国際的に見ますと、そもそもこういう感染が来たのは、警戒の緩い国、そのアラームの十分働かないところからそういうものが来たわけですね。この弱い部分をどうやって埋めていくのかということは今後国際的に考えていく必要があります。もう一度国際活動を再開する、もう一度人間が国際的に移ることができる、どうしたらそれができるかということですね、安全性について、これも医療関係者の、医療の専門家と相談して、そのルール、基準を作っていくことが絶対に必要だと思います。
 その意味で、今後とも、我々は二人三脚で、医療関係者と経済関係者、政府、二人三脚で行動していく必要があると思いますので、皆様にも御協力をいただきたいと思います。
 以上です。
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金子原二郎#11
○委員長(金子原二郎君) ありがとうございました。
 以上で参考人の御意見の陳述は終わりました。
 それでは、これより参考人に対する質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言を願います。
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福岡資麿#12
○福岡資麿君 自由民主党の福岡資麿と申します。
 本日は、三人の先生方におかれましては、衆議院に引き続き、貴重なお時間をいただいてこういった議論をさせていただく機会をいただきましたこと、まず心から感謝を申し上げさせていただきます。
 また、新型コロナウイルスでお亡くなりになられた方に心から哀悼の誠をささげますとともに、御闘病なされている方の一日も早い回復をお祈りし、心からお見舞いを申し上げさせていただきます。また、医療関係者始め、感染拡大防止に大変御尽力いただいている全ての方々にも併せて敬意を表させていただきたいと思います。
 まず、尾身先生にお話を伺いたいというふうに思います。
 これまで、第一の震源地となった中国だったり、第二の震源地となった欧米、地域の医療提供体制は本当に厳しい状況になって、これまでに至るまで、アメリカでは九万人近い方がお亡くなりになられていますし、また欧州でも、イギリス、イタリア、フランス、スペインといった国々では、それぞれ約三万人の方々がお亡くなりになられています。比較的死亡者を抑えられたと言われているドイツにおいても、八千人近い方がお亡くなりになられているというような状況です。
 日本においては、これまでも、PCR検査の検査数少ないじゃないかとか、先ほどありましたように、欧米のロックダウンに比べて比較的緩い要請だというようなことが指摘されてきた中において、現状でお亡くなりになられている方が七百名台ということでございます。これもまあお亡くなりの方が出ないのが一番でございますが、比較的、その欧米と比較したときにお亡くなりになられている方が抑えられている。
 それは市民の努力のたまものだというようなお話も先ほどありましたが、その比較的抑えられている要因としてどういうふうに分析していらっしゃるのか、その点について尾身先生にお聞かせください。
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尾身茂#13
○参考人(尾身茂君) お答えいたします。
 幸いにも、まあ死亡された方は残念ながらおるわけですけど、諸外国に比べて低いのはなぜかという御質問ですけど、最終的な評価は少し後になって客観的な研究が必要だと思いますけど、今の時点で言えることは、私は、まず一番は、国民のこの健康意識といいますか、今回の緊急事態宣言の後にも非常にいろいろ大変な状況の中でも協力をしていただいて、国民の意識というか文化というか、そういうややサイエンスとは違う部分があったんではないかと思います。
 それから、日本の医療制度はもちろんいろんな改善すべき点があると思いますけど、それでも比較的、いわゆるフリーアクセスという、世界に冠たるユニバーサル・ヘルス・カバレッジというようなことが今回も随分効いていると思います。
 それから、初期の、特に第一の波のほかの国ではすぐにこう上がってしまうのをかなり抑えてきたというのが初期にあったわけですけど、これはもう関係者のクラスター対策が一定程度効いていたということはあると思います。
 それと、今回の緊急事態宣言での国民、市民のこれだけの協力、そういうことが複合的に重なって今のところ幸いに死亡者が諸外国に比べては低い、その原因ではないかと、今のところ考えております。
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福岡資麿#14
○福岡資麿君 まだ確定的なことは言えないと言いながらも、今の時点でお考えになられることをお聞かせいただきました。本当にありがとうございます。
 その上で、尾身先生、諮問委員会の会長でありながら、あえて国に対して申し上げたいことということでいろいろおっしゃられました。最後に、誤解を、これまで取ってきた政策が誤解を受けることのないように発信をすべきだということを最後におっしゃったところがちょっと私自身気になったわけですが、私なりに解釈すると、決して、取ってきたことは、まあ足らざる部分はあったにしても間違ったことはやってきていないんだけど、それが誤った形で海外とかで捉えられているんだとすれば、それに対してきちっとしたメッセージを発信していくべきだというニュアンスでもしおっしゃったんだとすれば、どういった点が誤解を受けているのか、どういった点を正していくべきなのかといった点について先生のお考えをお聞かせください。
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尾身茂#15
○参考人(尾身茂君) 私は、日本の政府がやってきたことが全く完璧で改善すべきことがないというふうには思っておりません。様々改善点があると思います。
 ただし、ここまで、今申し上げたようなところで、死亡者が少なく抑えている、こういうことについては、諸外国では、まだ何か検査体制が少ないので実態が分かっていない、何か日本だけが世界とは違った方向に行っているんじゃないかという、そういうイメージが多くあると思うんですけれども、ここはやはり、こういうグローバルな社会ですから、日本の、一体どういう考えで、どういう根拠でどういうことをやってきたんだということを、まあ改善点も、課題もあったわけですよね、いろいろ、そういうことも含めて、こういう考えでやってきたということを全世界に対してオープンにすることによって、また国際的な理解も深まってお互い学ぶことができるんじゃないかと思います。
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福岡資麿#16
○福岡資麿君 おっしゃられている真意が分かりました。ありがとうございます。
 続いて、脇田先生にお聞かせいただきます。
 先ほど来、検査体制、PCR検査について、これまでもこの委員会でも様々議論が行われてきました。国においても大分その検査体制増強してきていまして、今、二万二千件、一日当たり二万二千件を超えるところまで検査能力は来ているということです。
 一方で、検査されている方というのは、四月にピークで、九千四百人ぐらいがピークで、それ以降も、大体平日だと七、八千件、まあ休日だともっと下がるわけですけれども、要は、その検査能力に対して検査されている方の割合が少ないじゃないかということがこれまで議論されてきたわけであります。
 実際に検査を受けるべき人が少ないんであればそれで結構なんですが、本当に受けなきゃいけない方がもしそれが受けることができていないんであれば問題だという観点で様々議論がされてきたんですが、大分これまでもいろいろな状況改善策を講じてきて、現時点でその検査能力に対して検査数が少ないというのは何か問題があるのかどうか、そういったところについての現時点でのお考えをお聞かせください。
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脇田隆字#17
○参考人(脇田隆字君) お答えいたします。
 PCR検査等につきましては、これまでも専門家会議の方へも様々な意見をいただいております。中でも議論をしていまして、必要な方にPCR検査が受けていただけるような体制を強化すべきだという意見は当初より我々も出してきました。実際にこれが必要な方に届けられているのかということになりますと、結果として見れば、現時点で、先ほどの死亡者に対する検査数というところで見ると、各国に比べて日本が決して検査数が少ないわけではないということになりますし、現在のPCR検査の陽性率を見ましても、十分にされているということはあると思います。
 ただ、一方で、四月上旬の時点で、感染の流行が拡大していった時点で、やはり検査、PCRの陽性率がかなり高くなってきたという局面がありました。そういう局面においても十分な検査が供給されるような、検査を受ける必要がある方にきちんと検査が提供されるという体制を強化していくべきだというふうに今現時点では考えております。
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福岡資麿#18
○福岡資麿君 その観点でいいますと、もう一度、脇田先生にお聞かせいただきたいんですが、今、政府が取っている二万二千という今の現存の体制というのが本来望ましい検査体制の数に対してどうなのかというところについてのお考え、若しくは、今、例えば医師が必要だと思う方はPCR検査を受けることができる、私はその全ての方が受けることができるというのは慎重であるべきだと思うんですが、少なくとも医師が必要だと判断すれば、症状があろうがなかろうが、そこはある程度専門的見地から判断されているわけですから受けることができるようになった方がいいんじゃないかとも思いますし、また、今、濃厚接触者についても、医療機関とかは別ですが、普通に家族とか職場とかだと濃厚接触者の場合も症状が出ないとPCR検査にたどり着けていないというようなこともありますので、少なくとも、そうやって濃厚に接触した方に対して、今検査能力が少し余裕あるんだったら、そこは検査していただくというのも大切なことじゃないかと思いますが、その点についてお考えをお聞かせください。
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脇田隆字#19
○参考人(脇田隆字君) お答えいたします。
 PCR検査で一つ注意をしておくべきことは、陰性だからといってそれが感染していないということを証明しないということなんですね。つまり、陰性の証明ではないということになります。そのポイントを十分に頭に置いた上で、適切な治療が受けられるように、な方に、陽性者を判定するというために検査が必要であるということになろうかと思います。
 今の時点でかなり流行が収まってきて、検査を希望される方もかなり減ってきている状況だと思います。この時点でやはり検査の体制を再構築していくということが重要なことで、現在、PCRとともに抗原の検査というものも導入をされ、PCR検査は毎日一日二万二千件が可能である、そして、その抗原の検査も二万件やれるようになるということで、しかも、抗原検査は、その場で、その場で三十分程度で検査は終わります、で、結果が出ればすぐに、もし陽性ということが判断できればすぐに治療に行けるという利点があります。一方で、感度はPCRよりも更に少し弱いですから、陰性であったとしても更にPCR検査はやる必要があるというようなことを踏まえて、あと、これまで感染したことがあるかどうかを見るためには抗体検査というものもできてきたということなので、PCR検査、抗原検査、抗体検査を駆使して検査体制というものを構築していく必要があると考えております。
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福岡資麿#20
○福岡資麿君 ありがとうございます。
 竹森先生にお聞かせいただきたいと思います。
 なかなか、先ほどおっしゃっていたように、社会経済活動と感染拡大防止を両立させるということは極めて難しい話で、おっしゃるように、本格的に景気を回復させようとするためにはワクチンみたいな抜本的な対策が講じられなければ難しいみたいな御見解がございました。
 一方で、先ほど来話ありました、例えば、そのワクチンの開発が来年九月よりももっと前倒しできるんだったら前倒しする、医療機関の提供体制もできるだけ余裕をもっと持たせて、いざというときにもういつでも入院できるんだという安心感を与えたり、その治療薬等についても、今未承認のやつを適用することも含めて、こういうのがあるんだということの安心感を持っていただくということが景気をある程度下支えしていく上では極めて大事だというふうに思います。
 ですから、先ほどおっしゃったように、今困っていらっしゃる方に対して何らかの措置を講じる、これも大事なことですが、今後、その景気を回復させていく上に当たって、経済学的にも、やっぱり今の医療というところにもっと予算的な資源も含めて多くを投入して安心感を与えることが経済的にもいい方向に向かうというようなことの認識でよろしいのかどうか、お聞かせください。
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竹森俊平#21
○参考人(竹森俊平君) 全くそのとおりだと思います。
 今回の経済危機はちょっと、日銀の総裁より尾身先生の方がその景気に対するという影響でも非常に大きいわけでして、これから薬が出てきて重症化率、死亡率がインフルエンザ並み、季節インフルエンザ並みになればこんなことをしなくても済む、もうちょっと緩いことが、行動が取れると。それで、あと、どこにその感染の危険があって、そこを何とか避ければというようなことがだんだんプロファイリングができてくると、そこだけ逃して動かすということもできてくる。
 ということで、だんだん感染の絵がはっきり見えてきて、パターンがはっきり見えてくるのに合わせてちょっとずつ経済活動を刺激できるということなので、先ほど申しましたように、これからは医療関係者との二人三脚で経済対策をつくっていくことが大事だと考えております。
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福岡資麿#22
○福岡資麿君 ありがとうございます。
 最後の質問になると思います。
 今の時点においては感染者が減少傾向にあると、これは好ましいことだと思いますが、先ほど来おっしゃるように、いつまた次の波が来るか分かりませんし、また新型コロナウイルスとは別の感染症が出てくる可能性も否定はできないわけであります。
 そういう意味においては、今若干、まだまだつらい状況にありますが、医療機関とかの逼迫状況が今少し緩和されてきつつある中で、やっぱり、例えば韓国がMERSのときの教訓を受けて次なる体制構築に向けていろんなことをやった、教訓を受けて次なる体制をつくったということでいうと、今その次に向けてやるべきこと、国として次に向けてやるべきことはあるかということについて、尾身先生、脇田先生からお聞かせいただきたいと思います。
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尾身茂#23
○参考人(尾身茂君) これ、今の時期にやるべきことは幾つかもうある、はっきりしていると思います。
 一つは、医療体制、検査体制の充実ということですよね。これはもう異論がないと思うんです。
 それから、今、実は、ワクチンという話が随分皆さん、当然ですよね。だけど、その前に、今ここに来ていろんな、先ほど脇田先生の方からあった抗原検査等が出てきて、あるいは治療薬の効果がもうすぐだんだんと分かってきますから、こういうことで、実は今我々の一番の心配は、感染をするかもしれないけれども、感染そのものよりも、やっぱり感染した後に重症化するという、この懸念が我々一般の市民にあるわけですよね。
 そういう中で、少し、感染はするんだけれども余り重症化しない、あるいは早く感染したことが分かるというような、今、これは医学、サイエンスの力ですよね。こういうことにも、先ほど予算の話が出ていますけど、これには、医療機関にしっかりと経済的支援をすると同時に、このリサーチの方、これについてはしっかりとやっていただくと、世界が少しずつ変わるんじゃなくて、変わることになると私は思います。
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金子原二郎#24
○委員長(金子原二郎君) 脇田参考人、時間が来ておりますので、簡潔にお願いします。
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脇田隆字#25
○参考人(脇田隆字君) はい。
 尾身先生おっしゃるとおりだと思いますけれども、治療薬の治験に関しましては、やっぱり、患者さんが亡くなってくるとなかなかその治療薬、治験もできなくなってくるということですので、国際的な協力が必要だと考えております。
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福岡資麿#26
○福岡資麿君 終わります。ありがとうございました。
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熊谷裕人#27
○熊谷裕人君 立憲・国民.新緑風会・社民の熊谷裕人でございます。
 初めに、コロナ感染症でお亡くなりになりました方と御家族の皆様方に心よりお悔やみを申し上げます。また、感染症を発症し、今なお闘病中の皆様方の一日も早い御快癒を心よりお祈り申し上げます。そして、何よりも、日々コロナ感染症に打ちかつために昼夜を問わずに御奮闘されている医療関係者の皆様方を始めとした全ての皆様方に敬意を表したいと思います。
 参考人の皆様方には、衆議院に続いてお疲れさまでございます。なるべく衆議院の議論、そして、さきの議論に重ならないように皆様方に所見をお尋ねしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 最初に、脇田参考人にお尋ねをしたいと思います。
 脇田さんは、新型コロナウイルスはかなり特殊なウイルスだというふうにかねてからおっしゃっています。これまで積み重ねてきた治療なりの知見で、コロナウイルスがどんなウイルスなんだということが今の時点で判明をしているんでしょうか。例えば、感染力だとか、致死率だとか、感染する年齢層はどういうところが多いのかとか、無症状の感染者の実態はどうなのか。そして、軽症の方が急激に重篤化するという場合がかなり報告をされていますが、その特徴はどうなのかとか、また、昨日も大阪で出ておりますが、陰性になった方が再陽性化をしたと、こういったこの再陽性化の真相などについて、専門家としてどのような御意見があるかをお聞かせをいただきたいと思います。
 そして、今後のこともやっぱり考えなきゃいけなくて、これまで対処をしてきた科学的知見の積み重ねが今どこまで積み重なって、今後にどれだけ役立つ知見が今そろっているのかというところについて御簡潔に御説明をいただければと思っております。
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脇田隆字#28
○参考人(脇田隆字君) ありがとうございます。お答えいたします。
 非常に幅広い御質問ですのでお答えなかなか難しいんですけれども、この新型コロナウイルスは、二〇〇三年に流行しましたSARSウイルスに非常に近いウイルスということはもう既に知られています。ただ、その性質はかなり違っております。SARSウイルスの感染の場合は、その感染者はほぼほぼ発病をして、発病していると感染力があるということですので、感染者は発症者を見付けて隔離をすれば、その流行は抑えられるという特徴がありました。
 一方で、この新型コロナウイルスは、その感染をした後に呈する症状が様々でございます。無症状であったり、軽症であったり、肺炎を起こしたり、肺炎の中でも重症化するという様々な病態を示すということが特徴であるために、無症状の人は動き回るわけですね。病院にも行かないと。そうしますと、そういう人たちが感染をさせる危険性もあると。それから、症状が出たとしても、その症状が出る前に感染力が強いという報告が出ています。そうしますと、なかなかそのアウトブレークをコントロールするのが非常に難しいということが一つ挙げられます。
 ただ、そこのところは、これまでクラスター対策班の解析で分かってきましたことは、感染力は比較的強くないのではないかと。つまり、十人の感染者がいたとして、そのうち八人を調べると、誰にもうつしていないということが分かります。残り二人の人がたくさんの人にうつしていく。その人たちがどういうところでうつしているかということが、調べると、密閉、密集、密接した場所で多くの人にうつしていると。これが言わばクラスター感染ということになります。
 特に、発声をしたり、それからジムのようなところで運動をして呼気が荒くなると感染をしやすくなるという、そういうことが分かってきましたので、先ほど竹森先生が言われたように、そういった場所を避けると、ハイリスクの場所を避けることによって感染の伝播を抑えることができると、そういうことが分かってきたということになります。
 それで、治療等に関しましても新たな知見が生まれてきていますので、効果のある抗ウイルス薬の開発が今望まれているというところになります。
 以上になります。
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熊谷裕人#29
○熊谷裕人君 ありがとうございます。
 これから、いろんなデータ見ますと、一時的に終息に向かうのかなというふうに思われておりますけれど、秋にも二波、三波というものが来ると予想されておりますし、日本国民が集団免疫を獲得するまでなかなか収まらないのか、それともワクチンが開発されるまで、実用化されるまで収まらないのかというところは議論があるところだと思うんですが、先生はワクチン開発まで一、二年掛かるだろうというふうにおっしゃられております。
 これまでの知見を利用して、それまでの間にPCR検査、先ほどもおっしゃっていましたけど、抗原検査、それから抗体検査を効果的に打っていくという備えをしなければいけないと思っておりますが、これからどのようにその体制を整備していくおつもりなのか、もしお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
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