伊藤元重の発言 (外務委員会)

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○伊藤参考人 お答えします。
 バグワティ教授がビルディングブロックという言葉を出したのは、実は、スタンブリングブロック、つまり、つまずき石ですね、スタンブリングブロックとのペアで出したんですね。
 それの議論は、要するに、FTAとかEPAとか言うけれども、そんなことをやって何か既成事実をつくって、結局、WTOみたいなマルチの機能が低下してしまうんじゃないだろうかという批判があったわけで、これに対して彼らの反論は、そうじゃなくて、しっかりビルディングブロックという形で、次のステージを考えながら、経済を広げていくプロセスとして考えるべきであると。
 そういう意味では、RCEPもTPPも、今あるもの、あるいはこれからできるものに限定するわけじゃなくて、その先どう広げていくかという視点は常に大事だと思います。
 議員がおっしゃるように、そのずっと先の方には、APECワイドの、FTAAPというんですか、自由貿易協定みたいなものがあるんだろうと思うんですけれども、ただ、恐らくそれは余り現実的ではないんだと思うんですね。
 それの方向に将来行くのであれば、それは決してやらない理由はないんでしょうけれども、多分、TPPに関して見ると、今やはり重要なことは、TPPをどうやって広げていくか。イギリスが今これから入るという議論をしているわけですけれども、あの高い基準の中にどこまで入ってくるか。恐らく、東南アジアの国なんかでも入ってきてほしい国はあるわけですけれども、ということと、もっと大きな問題は、これは今日の話を超えるかもしれませんけれども、アメリカの参加を将来どうやって促すことができるかどうかということが多分ポイントだろうと思います。
 RCEPに関しては、取りあえず、今、RCEPをまとめようとしているわけですけれども、正直、TPPに比べるといろいろなところの基準が弱いわけで、まとめるためにいろいろな妥協をしたわけですけれども、そこをどうやって更に強化できるかという、交渉の再交渉みたいなことを、やはり、これはすぐという話じゃありませんけれども、将来は考えていくべきだろうと思います。
 以上です。

発言情報

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発言者: 伊藤元重

speaker_id: 24102

日付: 2021-04-14

院: 衆議院

会議名: 外務委員会