山田正の発言 (国土交通委員会)
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○山田参考人 私の感じているところでは、流域治水と言うと言葉は美しいですけれども、あらゆるステークホルダーが一堂に会すると、お互いの利益が相反する場合が強烈に出てくると思います。
このときに、そこを、例えば、洪水と津波というのはどこが違うのかというと、津波はともかく勢いで海岸に全部押し寄せてきます。ところが、洪水というのは、重力で上から下に流れてきますから、どこかに水をためたら、その水はたまりますけれども、こっちは助かるわけですね。こっちを助ければこっちは危ないとか、逆のことが起きちゃうわけですね。
例えば、霞堤をもう一回復活しようよとか言い出すと、田んぼの中に水を入れることになります。では、それに対する補償はどうするんだとか、あるいは、それは法的に補償するのか、ちゃんとそういう法律があるから補償するのか、あらかじめ予算を作っておいて、そういうことがあったら補償するのか。あるいは、これはアメリカの例ですけれども、アメリカは連邦洪水保険制度というのを持っています。だけれども、これもまた、うまくいっているようでうまくいっていないところもあります。というのは、ハリケーン・カトリーナみたいな余りにも大きなものが来ちゃうと、余りにも出費が多くてとてもやっていけないというようなことがありますので、その辺の、得する人、得するというのは変ですよね、ベネフィットの多いところをどううまく調整するか、これが水マネジメントというものじゃないかと思うんですよね。
というのは、マネジメントというのは、やりくりするという意味ですからね。日本語だと管理となっちゃうんですけれども、実は、マネジメントは、ともかく何とかやりくりする、そこの部分を法的に担保できるようなものが今後必要かなと思っております。