山花郁夫の発言 (法務委員会)

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○山花委員 ですから、一般的な考え方でいうと、死者についてはプライバシーはなくて、人権享有主体ではなくなるので、御遺族の方の例えば感情だとか、そういうのについて配慮ということはあり得るんだと思いますので、遺族の方が公開してほしいということに対しては、それは当たらないはずだと思われます。もし、それで御遺族の方が御了解ということであれば、少なくとも御遺族に対して見せないという理由は、私は一つ、理由として欠落するのではないかと思います。
 その上でなんですが、保安上の理由ということなんですけれども、今回、昨日ですか、理事の方々からも、この審議に当たってビデオの公開をというお話がございました。
 これは階理事にも少しお話をしたんですが、私自身、かつて法務委員会の理事をやっておりました。そのときの議事録を持ってきましたけれども、当時、委員長が山本有二さんです。自民党の筆頭理事が園田博之先生でした。大先輩です。また、次席が塩崎恭久さんです。公明党が漆原先生、公明党の方はいらっしゃらないですかね。漆原良夫先生にも大変お世話になりました。
 当時、名古屋刑務所での事件がありまして、私、いつの委員会でしたか、久しぶりに法務委員会に戻ってきたら、随分、資料の提出だとか答弁も後ろ向きになったなということを申し上げましたが、そのときに、昔こんなことがありましたというお話をいたしました。改めて議事録を見ると、当時、結構、やはり国会は国会でということを別にやっているんですよ。
 実は、その名古屋刑務所の案件でもビデオの公表の可否ということが問題になりまして、これが平成十五年の話です、かなり前ですが。
 今言った大先輩方が理事で、私、次席だったんですけれども、多少若げの至りで、あれは人が亡くなっていますからね、今回もそうですけれども。政府だけじゃなくて与党もこのことについて責任があるはずですよと、ちょっと生意気なことを申し上げたところ、委員長を始め、そのとおりであると当時お答えになられました。
 実は、理事会でも、与党側の先生方もちょっと政府の説明に納得されていなくて、理事懇談会のときにこんなことがありました。政府の人間は全部出ていけ、議員だけでやるからということで理事懇談会をやりまして、その中で、ビデオのことも、法務省もいろいろ言っていたんですけれども、ここで決めようということで、じゃ、みんなで見ることにしようということで、理事会で、私も含めて、見ました。
 その後の議事録を持ってきたんですけれども、一応、今日資料提示していませんので、第百五十六国会の衆議院の法務委員会の会議録第二十九号、平成十五年七月二日水曜日の六ページのところです。
 当時、野党筆頭は今の名古屋市長ですが、「先日、理事の懇談会といいますか、ビデオを見たんですけれども、」というところから始まります。大林政府参考人、これは当時の官房長です。「私もこのビデオを見させていただきました。」、中略いたしますが、具体的に申し上げますと、職員が受刑者の頭部付近を足で踏んだり腰の上に乗ったりというような場面がございました。あるいは、受刑者が、悲鳴といいますか、声を上げている部分がありました。この評価というのは刑事裁判で明らかにされると思いますが、私が見た感じではやや行き過ぎじゃないか、正直なところ、そんなふうに感じましたと。
 これって、後に刑事事件になっている案件です。官房長が、刑事的な評価はともかく、こうでしたという発言をしております。
 当時、矯正局長も、私、あのビデオを見て大変ショックを受けました。これはひどいと思いました。本当に、声もほとんど出ない状態と私は見受けました。しかも、吐いておりました。これはもう、よほど強く締めつけられていたから全く行動の自由を奪われていたわけで、先生、ほかの部分を御覧になったか分かりませんけれども、次に映っていたのを私が見たときは、次の人は自由に立ち上がって動き回っておりました。本来、革手錠はそういう限度でしか使用できないはずであろう、私はそのように感じました。これはひどいと思いましたと。
 もう一回申し上げますが、これは刑事事件になっている案件です。つまり、この間も、刑事事件になるかもしれないから答えられないとか、いろいろおっしゃっておられましたが。
 で、これは、議員の側も、ちゃんとわきまえて質問しています。
 石原委員ですが、先般、今話の出ましたビデオを私も見させていただいたのですけれども、刑事局長や矯正局長も御覧になっておりますか。
 樋渡さん、だから刑事局長、最近になって見ました。矯正局長も、私も先週でございますけれども見ましたと。
 この後です。これは矯正局長にお尋ねしたいんですけれどもと言って、刑事局長には答弁を求めておりません。だって、刑事事件になっていますから。
 つまり、今回の案件も、もしかすると事件になってしまうのかもしれません。可能性は否定できませんが、そのこととは別に、まさにこれは矯正施設で一体何があったのか、さっきも申し上げましたけれども、与党の先生方も、これは人一人亡くなっているんだぞということで、これはちゃんとしなきゃいけないということで、十五年ですから、今の委員長室ではなくて、古い建物の、七月、クールビズではなくて、私も何か暑かった記憶があります。狭い部屋でみんなで、今みたいにDVDじゃなくて、ビデオをデッキで回して見ました。
 なので、本来、国会で議論するときには、こっちもちゃんとわきまえてやらなきゃいけないと思いますよ。とかく、過去の議事録を見ていても、ちょっとやはり責任追及みたいなところになってしまっているところがあるのも否定できませんが。
 ただ、やはりそういうのを見た上で、これは理事の方々、最終的に見たのは理事の人ですから、理事の方々でこうやって議論して、こうだったじゃないか、ああだったじゃないかというような話があって、当時、このことについてさんざんやりました。
 法務委員会、今は何か水曜日も普通に法案の審議をしていますが、当時は水曜日は予備日だったと記憶しております。火曜日と金曜日が法案で、水曜日は、一国会、毎回、矯正についての質疑というのを行っていたということがありました。そのことが、当時、百三十年ぶりぐらいでしたか、監獄法の改正ということにつながっていったということもございますので、今回、ビデオについては、今何かいろいろ理由を述べられまして、保安上の理由ということでしたけれども、だって、これ、こっちは刑務所に入っている人ですからね、テロリストの疑いとかそういうレベルではなくて。
 それについても、実際に矯正局においてはこのような取扱いをしたということと、あと、何となく、済みません、私も間が空いているものだから、だんだんと今みたいな国会の運営になっているのかもしれませんけれども、当時、与党の先輩方は、やはり、そういう問題意識が持たれたときにはこういうことをやっていたということは是非胸に刻んで、今後の運営、理事の方々も努めていただきたいという要望をさせていただきたいと思います。
 一応、委員長、御発言をお願いいたします。

発言情報

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発言者: 山花郁夫

speaker_id: 324

日付: 2021-05-07

院: 衆議院

会議名: 法務委員会