野上浩太郎の発言 (予算委員会)
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○野上国務大臣 お答え申し上げます。
今お話がありましたとおり、我が国で行われておりますバタリーケージ飼いでは、強い鳥が弱い鳥をつつくなどの闘争行動を防止することですとか、あるいは個体ごとの健康状態の点検がしやすくなるということ、また、鳥と排せつ物とを分離することによって寄生虫病等の蔓延を防止すること等に資するものでありますことから、アニマルウェルフェアの指針である五つの自由との関連では、苦痛、傷害及び疾病からの自由の点で優れておりますが、止まり木や営巣の区域が設置されていないので、通常の行動様式を発現する自由の点ではデメリットがあります。
一方で、EUで導入が進んでおります止まり木や営巣の区域が設置されたエンリッチドケージですとか多段式平飼い方式でありますが、これは、通常の行動様式を発現する自由の点では優れているものの、他の鳥をつっつくなどの闘争本能が生じやすく、健康観察で手間がかかるようになるなど、恐怖及び苦悩からの自由や、苦痛、傷害及び疾病からの自由などの点ではデメリットがあります。
このように、各飼養方式にはメリット、デメリットがありまして、一概に比較することは難しいわけでありますが、アニマルウェルフェアは飼養管理における総合的な取組によるものでありますため、気候、風土など他の要素も考慮する必要があると考えております。
例えば、湿潤な気候であることから、先ほどお話がありましたとおり、細菌が発生しやすい環境にある我が国では、鳥が排せつ物による汚れがないことが重要でありまして、バタリーケージ飼いが中心となっているものと考えております。
このような中で、昨年九月に出されました五次案では、止まり木などの設置は推奨事項とされておりまして、多様な飼養形態が認められる内容となっていることから、妥当な案であるというふうに考えております。
農水省としては、今後とも、アニマルウェルフェアに関する指針の検討状況を踏まえつつ、やはり生産者や消費者の理解を得ながら、アニマルウェルフェアの一層の推進に努めてまいりたいと考えております。