内田聖子の発言 (外交防衛委員会)
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○参考人(内田聖子君) ありがとうございます。
日米の対立の中でRCEPがどういう役割を果たし得るかという御趣旨だったと思いますけれども、アメリカはこの今回のRCEPの妥結についてどう見ているかというと、私が知る限りにおいては、いわゆる貿易協定としてはさほど重視はしていないと、まあ要するにTPPよりも水準が低いということでですね。これによって、じゃ、すぐTPPに戻らなきゃいけないとか、非常に警戒しているというわけではないと思います。
ただし、アメリカにとって、やはりASEANという地域性を考えると、それは非常に重要な、戦略的に重要な地域になると思いますので、先ほども言ったように、その開かれたインド太平洋という構想を日米がやっていく中で、やっぱりASEANを何とかそっちに引っ張っていこうというような力学がアメリカの側としては働くんだろうと思うんですね。
その際に、ですから、私は、やっぱりこのRCEPということを中心に考えた場合は、やっぱりこのASEANの中心性とかこの地域の互恵性というものをやっぱり全体としてきちんと担保をしていくということが重要だと思います。そこに日本政府が果たし得る役割というのは非常に大きくあると思っているんですね。
これはRCEPの枠内でできることもあれば、枠外で、例えばさっき言った債務の問題は非常にASEAN諸国にとっては重大な問題なんですね。世銀から借りても、すぐそれを中国に返さなきゃいけないというような条件が付けられている中で非常に苦しんでいる。だったら日本が主導して、例えば中国以外の債務については、一回今延長、返済延長されましたけれども、延長ないしは一部帳消しにしていくとか、あるいは開発支援をしていくとか。
やっぱり日本は、米中の間で日本も苦しいと思いますけれども、やっぱり日本にとって重要な地域であるASEANとしっかりと手を取っていくと。その意味では、政府間だけではなくて、企業間の交流ももちろんありますし、それから議員の皆さんも是非ASEANの各国の国会議員ともっともっと密に関係を取っていくということで全体のバランスを取っていくと。強いて言えば、RCEPでできる、を場としてできる可能性としてはそういうことが考えられるかと思います。